直帰率(Bounce Rate)とは、あるページを訪問して、“すぐに”直前に閲覧していたページ戻る割合を示します。
“すぐに”というのには、次の2つの定義が考えられます。
- 1ページだけ見て戻る場合
- 数秒だけみて戻る場合
Google Analiticsのヘルプによれば、Google Analyticsでは直帰率は前者として位置づけています。
直帰率とは
直帰率とは、閲覧開始ページ (リンク先ページ) からサイトを離脱した訪問、つまり1 ページだけを閲覧したセッション数の割合で、セッションの質を評価することができる重要な指標のひとつです。一般的に直帰率が高い場合は閲覧開始ページのコンテンツと、ユーザーの興味関心との関連性が低いと考えることができます。リンク先ページが魅力的なものであれば、ユーザーはより長くサイトに滞在し、コンバージョン数も増加する可能性が高まります。
“直帰率が高い場合は閲覧開始ページのコンテンツと、ユーザーの興味関心との関連性が低いと考えることができます。”
直帰率が高い、すなわちビジターがすぐに前のページに戻ってしまうということは、欲しい情報が得られなかったということを表します(そのページの情報だけで満足したとも言えると思うのですが)。
よく話題に上がるトピックとして、直帰率と検索順位の関連があります。
「直帰率が高い ⇒ ランキングが下がる」
逆に、
「直帰率が低い ⇒ ランキングが上がる」
という説です。
SEO BLACK HATという、Googleの流出した内部文書を公開したことでも取り上げたサイトが、直帰率はGoogleからのトラフィックに影響を与えているとGoogle Analyticsのデータから結論付けています。
上がGoogleのオーガニックサーチ(通常検索)からのアクセスで、下が直帰率です。
しかし、GoogleのJohnMu氏は、Googel Webmaster Helpで直帰率と検査結果の関係性を否定しています。
I can tell you for sure that anyone visiting your site a few dozen times and hitting the back button on their browser is not going to impact your site’s crawling, indexing, or ranking at Google. That wouldn’t make much sense and would be too easy to abuse :-).
“誰かがあなたのサイトに何十回も訪れてブラウザの戻るボタンを押したとしても、Googleのサイトのクローリング、インデックス、ランキングにはインパクトを与えないと断言できる。そんなことは意味がないだろうし、あまりにも簡単に悪用できてしまうだろう。”
ranking is a very complicated business and we take well over 200 factors into account to achieve it. It might appear that the back button is related to a change in ranking, but more likely it isn’t.
“ランキング付けというのは非常に複雑な仕組みで、それを実行するのに僕たちは200以上の要素を考慮している。バックボタンがランキングの変化に関係しているように見えなくもないけれど、それはないだろう。”
Google AnalyticsセミナーでGoogleの小杉さんは、Google Analyticsのデータは絶対に二次利用していないと強い口調で断言していました。
SERPからのアクセスでも直帰率のデータは収集しているでしょうが、そのデータを検査結果を決める要素に使っているかどうかは微妙なところですね。
この海外SEO情報ブログでは、Googleからのオーガニックアクセスと直帰率との間に因果関係は見られません。
あなたは、直帰率とランキングの関係についてどう考えますか?