EMDアップデートは日本語ドメイン名にも影響を与えているのか?

[対象: 上級]

検索キーワードに完全に一致したドメイン名のサイトで、質が低いサイトのランキングを下げるアルゴリズムをGoogleは昨年の10月に導入しました。

通称、EMD (Exact Match Domain) アップデートと呼ばれるアルゴリズム更新です。

導入時には比較的大きめの順位変動を起こしました。

当初は、EMDアップデートは、google.comの英語のクエリだけに影響していました。

状況を見て他の言語にも展開するかもしれないとのことだったのですが、対象範囲は拡大しているのでしょうか?

先日参加した、John Mueller(ジョン・ミューラー)氏によるGoogle+のハングアウトで尋ねてみました。

英語以外の言語については、

100%断定はできないが、他の言語にも拡大していたと思う。でも全言語かどうか確信は持てない。

日本語ドメイン名については、

こっちもはっきりとはわからない。でもおそらくIDNも検出しているんじゃないかと思う。

※日本語ドメイン名と特定せずに、「IDN」 (国際化ドメイン名: Internationalized Domain Names)にも適用されているかと質問しました。

つまり、EMDアップデートの対象範囲は他の言語や日本語ドメインにも導入しているだろうとは思うけど、絶対とは言い切れないとのことでした。

導入されているかもしれないし、導入されていないかもしれません。

ミューラー氏でもわからないとなると、わかるのはMatt Cutts氏(と担当エンジニア)くらいですかね。
そう簡単には聞けません。 :(

EMDアップデートの影響で、日本語ドメイン名のサイトのランキング大きく動いたと分析した発言を最近どこかで目にしました。

これを聞いた時に「なぜ“EDMアップデートの影響で”と断定できるのだろうか? 日本語ドメインにも展開したとアナウンスがあったのだうか? 見逃した?」と不思議に思ったのを覚えています。

別のアルゴリズムの可能性だって考えられます(対日本語ドメイン専用アルゴリズムとかw)。

証明するための事実がないことを断言してはダメですね(もちろん僕も含めてです)。

話を本題に戻します。

結局、EMDアップデートが日本語ドメインに影響しているかどうかは、可能性としては高い気がするものの、定かではありません。

もっとも一般のサイト管理者にはどうでもいい問題です。
でもSEOをビジネスにしている僕のような人間にとっては知りたい情報なので、今日の記事にしました(記事先頭に「上級者向け」って付記した)。

上位表示にふさわしくない、質の低い日本語ドメイン名のサイトが、キーワードに一致した日本語ドメイン名だからという理由だけで上位表示しているとしか思えない検索結果があったら僕に教えてください。

フィードバックとして報告して診断してもらえるかもしれません。