「公開したばかりの新しいサイトは一定の期間は上位表示できない」という現象がGoogleに古くから存在し、”Sandbox”(サンドボックス)と呼ばれています。
サンドボックスは今でも存在するのかしないのか、WebmasterWorldでディスカッションがありました。
フォーラム管理者のtedsterは次のようにコメントしています。
- サンドボックスというのは不適切な名称で使われてきた。
- サンドボックスは、開放される(検索結果の上位に出てこれる)までの決まった期間が設定されている現象ではない。
- トラスト(検索エンジンによる信頼)を確立できたかどうかの問題。
- 今日Googleは、新しくてフレッシュな結果を重視するようになっているので初期段階での上位表示が難しくなっているということは、もう見られない。
- トラストを確立したかどうかは依然として重要な要素。
QDFやリアルタイム検索に見られるように、Googleは情報のスピード・鮮度にも現在フォーカスしています。
トピックによっては、新しいサイトやページを「隠す」よりは「出す」方向に向かっています。
結果としてサンドボックスに相当するような現象が起こりにくくなっていると言えるようです。
また、そもそもサンドボックスは「3ヶ月間は上位に表示させない」のように、Googleが一定の期間をセットしたものではなかったようです。
上位表示に値するサイトなのか、Googleのトラスト、信頼を十分に得ることができるまでに時間がかかるにすぎなかったと考えられます。
「競争の激しいキーワードで上位しているサイトはトラストのあるバックリンクを十分に獲得しているので、新しいサイトが短期間で上位に食い込むということは今でもありそうにないことだ」ともtedsterはコメントしています。
「サンドボックスは現在も存在するのか」と問われれば、以前のように幅広い範囲で長期にわたって新しいサイトが上位表示できないという現象は見られなくなっているようです。
ただサンドボックスが発生していた過去であっても、それは特定の期間が過ぎるまで上位表示できないということではなく、トラストを確立できるまでの時間が必要だったということです。
トラスト(トラストのあるバックリンク)を獲得することは依然として重要な要素と言えます。
特に競争の激しいキーワードにおいては、トラストを確立していない新しいサイトが短い時間で上位表示されることはないでしょう。