[レベル: 上級]
生成 AI の発達により、これまで以上に大量のコンテンツがウェブに発行されるようになりました。
こうした状況は、Googlebot のレンダリングに影響を与えているのでしょうか？
複数の段階で低品質コンテンツを検出する
Google の Martin Splitt（マーティン・スプリット）氏をゲストに招いた Duda 主催のウェビナーで次の質問が取り上げられました。
AI の普及に伴い、コンテンツの生成量が増え、クローリングとレンダリングに負荷がかかるといわれています。
レンダリングプロセスが簡素化される可能性はありますか？
スプリット氏は次のように回答しました。
これは私の最善の推測だが、そうは思わない。
我々は複数の段階で品質検査や品質管理を行っている。クズなコンテンツのほとんどは、必ずしも JavaScript を使わなくても、どれだけクズかがわかる。だから、事前にクズなコンテンツと判断したら、レンダリングをスキップする。
「これは絶対に…」のように見えたら、それは間違いなくゴミであり、JavaScript はさらにゴミを追加するだけかもしれないので、さようならだ。
ページが空白の場合はわからない。
通常、空白のページを人が公開することはない。少なくともレンダリングを試してみる価値がある。そして、レンダリングがゴミとして戻ってきたら、「ああ、確かに、これはゴミだったな」と思うだろう。
これはすでに起こっていることで、新しいことではない。
AI が規模を拡大する可能性はあるが、状況はそれほど変わらない。 レンダリングが原因ではない。
レンダリングのプロセスを AI コンテンツが変化させることはない
スプリット氏の発言をもとにすると、次のように結論付けられるでしょうか。
- Google はすでに、ページをレンダリングする前に低品質なコンテンツを検出する品質管理対策を実施している。したがって、AI 生成コンテンツはプロセス全体を大きく変えることはないだろう
- レンダリングが主な問題ではない——完全にレンダリングせずともクズなコンテンツを Google は識別できる
- 不明確な空白のページの場合、機会を与えるためにレンダリングする。しかし、レンダリングで低品質と確認された場合は破棄する
- AI によりコンテンツの量は増える可能性があるが、全体のプロセスは同じまま
Google は、既存の品質管理システムに基づき、低品質な AI コンテンツの急増に対処できる準備ができているようです。
したがって、増え続ける AI コンテンツのレンダリングを主な問題とは見ていません。