ウェブページのURLの長さとランキングには関係があるのでしょうか?
100%断言はできませんが、おそらく「ない」と考えられます。
WebmasterWorldで、ルートディレクトリに置いたページのほうが、サブディレクトリに置いたページよりも成績がいいように思えるという投稿がありました。
A. http://example.com/product-code.html
B. http://example.com/product-category/product-code.htmll
BよりもAのほうが、上位表示されやすいということです。
これに対して、アドミニストレータのtedster氏は、たびたび議論にあがるけれど、フォルダ(ディレクトリ)の有無はランキングには関係ないと返しています。
現在は、動的にURLを生成しディレクトリを仮想的に見せるだけで、実際にはURLに表うじされるディレクトリが存在しないシステムが多くあります。
そのため、ディレクトリがあるかないかを指標に入れるのは、意味がないだろうと考えられるからです。
またURLの長さに制限はあるのかという別のスレッドでは、Googleは少なくとも1,000文字のURLをインデックスしているとのです。
HTTP/1.1の仕様を定めたRFC2616では、URLの長さに関しては定義されていません。
ただし、長いURLは、サーチエンジンが処理できたとしても、ブラウザが処理できません。
たとえば、Micorosftのブラウザ、Internet Explorerは最長で2,083文字までのURLしか処理できないそうです。
Internet Explorer では、URL (Uniform Resource Locator) に使用できる最大文字数は 2,083 文字です。
使えるURLの長さに事実上の制限はあるものの、URLが長いか短いかは検索順位とは連動しないと思われます。
とはいえ、あまりにも長すぎるURLは推奨されません。
URLが短いほうが、SERPでのクリック率が高くなるようですし、無意味な文字列で構成された長いURLはインデックスされづらいような経験を、僕自身しています。
また、たくさんのキーワードを「-(ハイフン)」でつなげたURLは、スパマーがよく利用するので気をつけたほうがいいです。
ユーザーの観点からも、URLにはページの内容が推測できるような単語をいれ、ディレクトリ階層はなるべく浅めにすると良いでしょう。
適切なURLの構造に関しては、『Google 検索エンジン最適化 スターター ガイド』の「URL の構造を改善する(6ページ~)」と、Googleのウェブマスター/サイト所有者 ヘルプ「Google と相性の良い URL の作成」をよく読んでおいてください。
URLをユーザーにわかりやすくするという点では、僕たち日本人にとっては日本語URLも検討したいところです。
日本語URLが、検索順位に影響を与えているように見えるケースもあります。
ただ、日本語URLは日本語にデコードしないと意味不明の文字列(実際には意味があります)が、長々と続いて、逆にユーザービリティを損ねます。
http://www.suzukikenichi.com/blog/リンク販売はランキングを下げる/
これが、
http://www.suzukikenichi.com/blog/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E3%81%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%92%E4%B8%8B%E3%81%92%E3%82%8B/
こうなってしまいます。
Amazonやはてなブックマークのように、検索エンジンにだけは日本語URLを見せるようにすれば、多少は解決するかもしれませんね。
出だしと論点がずれてきてしまいました。
元に戻って、まとめましょう。
ディレクトリの階層やファイル名の長さに起因するURLの長さはランキングには影響を与えないと考えられます。
しかし、ユーザービリティの観点から、簡潔にして、できればページの内容を表す単語を入れるようにすることが望ましいと言えます。