HTTPSへの移行時にはrel=”canonical”が指すURLもHTTPSに必ず更新すること

[対象: 中級]

サイトをHTTPSへ移行した際には、rel=”canonical”で指し示すURLも忘れずに https:// に更新しなければなりません。
http:// のままだと移行前のHTTPのURLがインデックスに残ってしまうことがあります。

rel=”canonical”の更新ミスでHTTPに戻ってしまった事例

英語版の公式ヘルプフォーラムで次のようなトラブルの相談がありました。

  1. 301リダイレクトを設定し、完全なHTTPSへと正常にサイトを移行完了
  2. http:// のURLがインデックスから順調になくなり、https:// のURLに置き換わる
  3. ところが http:// のURLのインデックスが再び増え始め、https:// のURLのインデックスがゼロになる

原因は、rel=”canonical”で指定するURLが http:// で始まるURLだったことでした。

以前に説明したように、rel=”canonical”の処理が完了するまでにはいくつかの段階を踏みます。
301リダイレクトによってHTTPからHTTPSへの正規化が完了したものの、その後にrel=”canonical”によるHTTPへの正規化が処理され、再びHTTPに戻ってしまったというわけです。

HTTPSに変更する際には、rel=”canonical”のURLも必ずHTTPSに置き換えましょう。

HTTPSへの移行は1つ1つ確実に

初歩的なミスのように思えますが、HTTPSへ移行するにはやらなければならないことがたくさんあります。
技術に強い人でもサイトの構成によっては簡単なことでも手間取ったりして、ついうっかり忘れてしまう修正があっても不思議ではありません。

GoogleがHTTPSをランキング要因にしたことも手伝って、HTTPSへの完全移行をもしあなたも考えているなら、作業用のチェックリストを作って1つ1つ確実に進めていくことを推奨します。

英語ができるのあれば、GoogleのAddy Osmani(アディ・オスマニ)氏がGoogle+で紹介したChris Palmer(クリス・パーマー)氏によるHTTPSへの移行ガイドがとてもよい資料になります。