[レベル: 上級]
Google アシスタントを利用してスマートフォンでレストランを予約する仕組みとして、Duplex(デュプレックス)を昨年の Google I/O で Google は発表しました。
今年の Google I/O では、Duplex を拡張した Duplex on the web が発表されました。
Duplex on the web はウェブサイトに対応します。
Duplex とは
Duplex を利用すると、あなたの代わりにGoogle アシスタントが電話をかけてレストランや美容院を予約してくれます。
Duplex は現在 米国の44の州で利用可能です。
こちらは、昨年の I/O での Duplex デモシーンです。
こちらは僕が試した実際の Duplex です。
人数や時間を対話形式で Google アシスタントが尋ね、最終的に代わりに電話して予約してくれます。
ウェブページのフォームを自動入力する Duplex on the web
Duplex on the web はウェブページのフォームに対応した Duplex です。
レンタカーの予約やコンサートのチケットの購入などレストラン以外のジャンルに対応しています。
レンタカーサイトで、借りる日程や車のタイプ、支払い方法などウェブページのフォームに通常は手動で埋めるステップを Google アシスタントがパーソナル情報に基づいて自動的に完了していく様子がI/O のデモで披露されました。
パーソナル情報は次のような場所から取得するようです。
- Google カレンダーから日付
- Gmail の旅行関連メールから行き先
- Google Pay から支払い方法
デモでは、好みの車種もアシスタントが自動で選択しています。
一方、チャイルドシートなどのオプションは尋ねてきます。
モバイルでは特に面倒な複雑なフォーム入力を Google アシスタントが自動で完了してくれるのが Duplex on the web です。
今年後半に米国と英国で導入予定とのことです。
ウェブサイト側の準備
Duplex on the web はほぼすべてのサイトに対応する予定です。
つまり、あなたのサイトのフォーム入力を Duplex on the web が実行してくれます。
Duplex on the web は キーノートのほか検索のセッションでも言及されました。
ウェブサイト側での準備についてです。
といっても、特別な準備は不要です。
Google の機械学習がすべて処理するので、特別なことをサイト側で設定する必要はないそうです。
しいていえば、Googlebot がきちんとクロール・インデックスできるようにしておくことでしょうか(Duplex on the web に関係なく重要なことです)。
Duplex 用のレポートを Search Console で提供する予定とのことなので、 Search Console にはサイトを必ず登録しておきましょう。
詳細はおってアナウンスするそうです。
デモどおりに機能し、日本語にも展開されることが大前提になりますが、Duplex on the web がコンバージョンアップがフォーム入力を自動実行してくれたとしたらフォームのコンバージョンアップが期待できます。
楽しみな機能です。