[レベル: 初〜中級]
ほかのサイトと同じコンテンツを公開して重複コンテンツになっていたとしても、それがすぐさま低品質として Google に評価されることはありません。
しかし、同じコンテンツを公開しているサイトは、概して言えば品質が低い傾向にあります。
重複コンテンツとして低品質にならないようにするには、そのサイトでしか得られない独自の価値を足さなければなりません。
重複コンテンツそのものは低品質ではないが
たとえば不動産サイトや求人サイトでは、同じ情報がたくさんのサイトに出現します。
いわゆる、重複コンテンツが発生します。
重複コンテンツは、サイトが低品質であることの印になってしまうのでしょうか?
Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、このように説明しています。
重複コンテンツそのものが、サイトが低品質であることを意味するわけではない。
だが、多くのコンテンツを再利用しているサイトは質がかなり低い傾向にあるのはよくあることだ。なぜなら、独自のものが何もないし、そのサイト自身で惹きつけるものも持っていないからだ。
ウェブサイトの運営について私たちが普段言っていることにも共通しているが、ウェブサイトはそれ自身で際立つことができていなければならない。
コンテンツがどこかほかでも公開されているかどうかにかかわらず、絶対にそのサイトでコンテンツを見たいとユーザーが望んで訪問するようなものだ。
つまりそれは、ほかでも公開されている同じコンテンツに加えて、独自で価値があるものを追加して提供していることを意味している。
独自で価値があるものを追加する
ほかのサイトと同じ、ときにはまったく同一のコンテンツを公開することはウェブではよくあることです(同意がある場合もあるし、無断でコピーされる場合もありますが)。
それ自身は、悪いことではありません(無断コピーは悪いことですが、それは SEO ではなく著作権の問題)。
検索エンジンを操作しようとする悪意が見られない限りは、手動対策を受けることもありません。
気を付けたいのは、あなたのサイトだけの独自で価値がある情報も合わせて提供することです。
自分で作った“オリジナル”のコンテンツの追加だけでは不十分です。
そこに、“価値”をユーザーが見出だせなければなりません。
言い換えれば、「ほかのサイトでも同じ情報が手に入るけれど、あなたのサイトに行けばそれに付随した役立つ情報がプラスして手に入る」とユーザーに思わせなければならないのです。
さらに掘り下げた詳しい情報を追加してもいいし、独自のデータを付け加えることもできます。
あなたが信頼のおける人であれば、あなた個人の見解を聞くことをユーザーは求めているかもしれません。
文字コンテンツではなく、画像や動画のコンテンツがふさわしい場合もあるでしょう。
いずれにしても、ほかのサイトと同じコンテンツを公開するのであれば、あなたのサイトだけの独自で価値があるコンテンツも必ず付け加えます。
差別化に繋がりユーザーから支持されます。
ユーザーから支持されるサイトは、ひいては検索エンジンの評価も上がります。