昨日、Googleが申請した、リンクに基づいてウェブページを評価するパテントを紹介しました。
参照元のWebmasterWorldのスレッドで、フォーラムアドミニストレータのtedsterが追加したコメントにも重要ポイントが含まれているので、このエントリで取り上げます。
tedsterによれば、バックリンクは主に次の8つの要因によって評価されます。
- リンクしているサイトのトラスト
- リンクしているサイトのオーソリティ
- リンクが出現するページの場所
- リンクの入れ替わり
- リンクしているサイトの多様性
- アンカーテキストの自然な多様性
- キーワードが入ったリンクの自然な増加率
- リンクの数
補足します。
トラストとオーソリティの違いについてはこちらを参照してください。
リンクが出現する場所によって評価が違うのは、例えばサイドバーやメニューバーのリンクは、メインコンテンツよりも評価が低いとのことです。
とりわけフッターのリンクは、かなり評価が落ちます。
リンクの変更が与える影響は、リンクの場所によって異なります。
例えば、フッターのリンク(リンク先やアンカーテキスト)がころころ変わるというのは、いかにも有料リンクっぽいので、フラグを立てられるかもしれません。
特にメインメニューに外部サイトへのリンクを設置しているときは、極力そのままを保っておくべきだそうです。
ただし、サイトのタイプやリンクのタイプによっては頻繁な変更が問題にならないケースもあります。
ニュース系のサイトであれば最新のニュースを掲載するわけですからリンクは日々、もっと言えば数時間ごとに置き換わるでしょう。
ブログのサイドバーによく見られる最近の投稿や人気記事も、高い頻度で入れ替わることが普通です。
「多様性」というのは、いろいろな種類で構成されるということです。
バカの一つ覚えで、「家庭用ウォーターサーバー」のアンカーテキストだけでリンクを張ったり、リンク元がすべて無料ブログからだったりすると、明らかに自作自演であることがばれます。
リンクの数は、多くのウェブマスターが考えているようにそれほど重要ではありません。
被リンクを育てるときには、これらの8つの要因を頭に入れて施策するといいでしょう。
最後に僕が印象深いと感じた、tedsterが残したメッセージを引用して、この記事をしめます。
“Attracting” backlinks is the best method of “building” backlinks, long-term.
“長い目で見れば、バックリンクを「作り上げる」最適な手段は、バックリンクを「引き付ける」ことなんだ。”
I did say to attract backlinks “more than” building them, but I didn’t say “instead of” building them. It’s not all one thing and none of the other. And even more, “attracting” backlinks is not just a passive waiting game. It takes proactive publicity, marketing and networking. And it takes many intelligent actions within a site or family of sites to make effective use of the link juice that’s generated.
“僕は確かに、バックリンクを作り上げる以上にリンクを引き付けるようにすべきだと言った。でもそれは、リンクを作る代わりにそうしろと言ったわけではない。どちらか片方だけでいいということじゃないんだ。もっと言えば、バックリンクを引き付けるというのは、単に待っているだけの受身の策略ではない。先を見越したパブリシティや、マーケティング、ネットワーク構築を必要とする。そして、生み出されたリンクジュースを最大限に生かすには、自分のサイト、家族サイト内で、頭を使ったたくさんのアクションを必要とする。”
tedsterの言わんとしていることが、理解できますか?