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米GoogleのEric Schmidt(エリック・シュミット)会長は、検索のランキングを決めるのにソーシャルシグナルが有用な指標であることを明言しました。
今月の7日・8日に仏パリで開かれたLeWebというウェブに関するカンファレンスでの公演中の発言です。
LeWebには、FacebookやEvernoteのような現代のウェブを代表するようなメジャー企業からの人々がスピーカーとして名を連ねています。
Googleからは、シュミット)会長と、モバイルやローカル部門の責任者を現在は務めているMarissa Mayer(マリッサ・メイヤー)副社長が登壇しました。
The social signal, the information of who you hang with is actually useful for us as a ranking signal along with the other ranking signals we do.
だれと付き合っているかというソーシャルシグナルは、我々が使っている他の指標同様にランキングを決める指標として本当に役に立つのです。
この発言のすぐ直前には、YouTubeのおすすめビデオに何が選ばれるかがGoogle+のサークルによって影響を受けるとも語っています。
ソーシャルを検索のランキング要因に取り入れるというのは以前からも言われていたことで目新しいことではありません。
またソーシャルシグナルを自分たちが運営するGoogle+に限定しているわけでもないでしょう。
それでもソーシャルメディアにおける情報が検索のランキング指標として使えるとGoogleのトップが公の場で発言するのは重みが違います。
Googleは、つい最近出願した特許でソーシャルにおけるユーザーの信頼度を示すための指標として「Agent Rank」(エージェント・ランク)について触れています。
Agent Rankが何よって決められるかははっきりとは書かれていないようですが、PageRankによって評価されるウェブページのようにソーシャルでのユーザーも(適切な表現ではないかもしれませんが)“格付け”しようとしているようです。
※Agent Rankの詳細についてはSEO by the Seaの解説記事を参照してください。
したがってソーシャルシグナルが検索にも影響するということだけを聞いて、+1ボタンを押しまくってもムダです。
すべての+1ボタンに等しい価値があるわけではないからです。
PageRank(リアルPageRank)が1のページからのリンクとPageRankが6のページからのリンクの価値の重みが違うとの同じですね。
2011年はソーシャルシグナルが検索のランキングにも影響を与え始めてきた年になりました。
2012年はこれがどこまで発展するかに注目ですね。
ソーシャルを上手に融合させたSEOに取り組んでいきたいものです。