サイトチューニングの実例

SEOに正しい答えというものはありません。

サイトの状況にやウェブマスターの考えによって、やり方は変わってきます。
最終的に頼りになるのは、自分の経験と“勘”です。

そうは言っても、経験を積むには時間と労力がかかります。

時には他のウェブマスターの実例を参考にするのもいいでしょう。

Search Engine JournalのLoren Baker氏が、SEOコンサルタントとしてどのようにあるサイトをチューニングしたかの実例を、ブログにアップしました。

今日は、そのサイトチューニングの実例を紹介します。

Loren Baker氏がチューニングしたサイトは、400,000以上のバックリンクを獲得しているにもかかわらず、検索結果でのランキングがまったく振るいませんでした。

リンクビルディング戦略には気を使っていたものの、ベーシックなSEOをないがしろにしていたためです。

Loren Baker氏が修整した点は、次のようになっています。

  • ページ内にキーワードが存在しない
    リンクに使われているキーワードが、テキストとして存在していない。存在していたとしても、フッター部に関連性のないキーワードと一緒に並んでいる。Googleでは、アンカーテキストに含まれたキーワードだけで上位表示できることもあるが、それはすべてのパターンに当てはまるわけではない。
  • 見出しタグがない
    H1タグやH2タグを利用していない。キーワードを適切に見出しタグに含める。
  • タイトルとメタタグの重複
    95%のページのタイトルとメタタグが同じ。
  • 重複コンテンツ
    まったく同じコンテンツのページが100以上も存在。
  • 重たいコード
    一昔前の古いHTMLコードで記述し、CSSも使っていない。すべてのページで、Javascriptを走らせている。
  • リンク切れと存在しないページ
    かなりの数の内部リンク切れと、存在しないページ。リンク切れは、リンクジュース(PageRank)の流れに悪影響を与えるし、サーチエンジンの評価も下がる。
  • Alt属性の不使用
    Alt属性は、サーチエンジンだけでなく、画像が見えない人間のユーザーにとっても大切。
  • 画像で隠したテキスト
    テキストを画像で隠すのは、SEOスパムとして判断される危険がある。

最初にも言ったように、すべてのサイトがこうすれば順位が上がるというものではありません。
たとえば、見出しタグがランキングに与える効果はほとんどないと、僕は思います。

でも、基本的なSEOばかりなので、確実に抑えておきたいものです。

▼参照元
Don’t Sour Your Link Juice By Forgetting Basic SEO – Search Engine Journal