説明文と画像の引用元が異なる強調スニペットがGoogleで急増中

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強調スニペットには説明文とともに画像が表示されることがあります。
通常は、その説明文を抽出したページに掲載されている画像が用いられます。
ところが、説明文とは異なるサイトからの画像が掲載される強調スニペットが急激に増えています。

説明文と画像の引用元サイトが異なる強調スニペット

これは、説明文と画像の引用元サイトが異なる強調スニペットの例です。

「ゴールデンウィークとは」の強調スニペット

説明文は Wikipedia から引用されています。
一方、画像は Wikipedia とは別のサイトからです。
画像の下に、画像を引用したドメイン名が挿入されています。

こちらは、説明文と画像が同じサイトからの従来型の強調スニペットです。
画像にはドメイン名は入っていません。

「Macの強制終了」の強調スニペット

説明文とは異なるサイトからの画像が掲載される強調スニペットは以前からもあったようです。
しかしその数はわずかだったはずです。
僕は見た記憶がありません。

現在はむしろ別々のパターンのほうが多くなっています。
強調スニペット生成のアルゴリズムを先週末あたりに比較的大きく Google は変更したらしく、その影響からか、急に増えたと思われます。
今では、説明文と画像が同じサイトからの強調スニペットを見つけるほうが難しいくらいです。

「ゆで卵の作り方」の強調スニペット

「イルカとクジラの違い」の強調スニペット

「トランス脂肪酸」の強調スニペット

嬉しくない画像の強調スニペット引用?

強調スニペットは、検索トラフィックを増やすチャンスになります。
そのため、たいていのサイト管理者には嬉しい機能です。
しかしながら画像だけの引用はどうでしょう?

画像をクリックしてもサイトに直接アクセスできるわけではありません。
画像検索結果に誘導されます(これは通常の強調スニペットも同様)。

「ゴールデンウィークとは」の強調スニペットの画像検索結果

強調スニペットの恩恵である「トラフィック増加」にはほとんど貢献しなさそうです。

Google としては、より適切な説明文と画像を組み合わせることで強調スニペットの品質向上を狙っているのでしょう。

その目的は理解できるのですが、“画像だけ”を使われたサイトの立場からすると腑に落ちないのではと感じるのは僕だけでしょうか?