「グーグルは最初のリンクだけを評価する」を徹底検証

Googleは、1つのページから同じページに向けて複数のリンクを張った場合、最初のリンクのアンカーテキストだけを評価し、2番目以降のリンクのアンカーテキストは無視する、という現象があるのを知っていますか。

この現象が発見された後、真実かどうか多くの検証テストやディスカッションが発生しています。

つい最近では、SEO Scientistが実験を行い、Googleは最初のアンカーテキストだけを採用するという事実が正しいということを再検証しました。

と同時に、これまでの認識とは異なる事実も発見しました。

SEO Scientistが行った実験は、次のようになります。

  1. あるページから別のペーに向けて、異なる2つのアンカーテキスト(キーワードA/キーワードB)でリンクを張る。
  2. キーワードA/Bは、ともにリンク先ページには含まれていない。
  3. キーワードA/Bで検索したとき、リンク先ページが検索結果に表示されるかどうかを調べる。

まず、最初の実験の結果です。

リンク元ページから、同一のリンク先ページへ2種類のアンカーテキストで、リンクしました。
結果は、最初に現れるキーワードAで検索したときだけ、リンク先ページが検索結果に現れました。

実験結果1

次は、キーワードAとキーワードBの順番を入れ替えて、キーワードBを上に持ってきました。
結果は、キーワードBで検索したときだけ、リンク先ページが表示されました。

実験結果2

さらに実験は続きます。
最後は、最初の状態に戻して、再びキーワードAを上に持ってきました。
結果は、最初と同じでキーワードAで検索したときに、リンク先ページが検索結果に出ます。

実験結果3

以上の検証結果から、やはりGoogleは同一ページに向けたリンクが1ページに複数あるときは、最初のアンカーテキストだけを評価対象にするという事実が確認できたことになります。

SEO Scientistは、追加の実験も実施しています。

最初のリンクにnofollow属性を付けて、同様の実験を行いました。

結果は、nofollow属性が付いていても、最初に現れるキーワードで検索したときだけ、検索結果に表示されたのです。

nofollowリンクは無視されるという法則が適用されていません。

1つ目のリンクにnofollowが付いているときは、通り越して2番目のリンクをカウントするのでもなく、nofollowの付いた1番目のリンクを認識しつつも評価対象から外すということでもありません。

nofollowが付いていても1番目のリンクを認識して、(少なくとも)アンカーテキストは評価するということになります。

実験に使ったキーワードが、ほとんど使われないような作りもののキーワードだったせいもあるかもしれないし、ページの更新間隔が問題になった可能性もあると指摘しています。

真相はGoogleにしか、わかりません。

また今回の実験は、別サイトへのリンクで行われました。
同じサイトでの内部リンクでは、また異なる結果が出るかもしれません。

興味があれば、検証してみてください。