[対象: 上級]
Googleによると、App Indexingは着実に普及しているようです。
- AndroidにおけるGoogle検索の15%がApp Indexingによるディープリンクを現在返す
- 直近の四半期ではディープリンクのクリックが10倍に急増した
こうした流れを受けて、App Indexingを適切に実装するための4つのコツをGoogleは英語版ウェブマスター向け公式ブログで紹介しました。
- アプリ開発者にウェブマスターツールへのアクセス権を与える
- 検索結果でのアプリの利用状況を理解する
- 確実に、アプリの重要なリソースがクロールされるようにする
- アプリのエラーを監視する
1. アプリ開発者にウェブマスターツールへのアクセス権を与える
App Indexingに関して次の状況をウェブマスターツールでは現在チェックできます。
- アプリ内のインデックスされているページのエラー
- Google検索経由のディープリンクの週あたりのクリック数と表示回数
- (サイトマップでディープリンクを実装している場合は)サイトマップの状況
今後数ヶ月の後、もっと多くの機能を追加予定とのことです。
こうした情報をアプリ開発者も確認できるように、ウェブマスターツールへのアクセス権をアプリ開発者に与えます。
ウェブマスターツールに登録してあるサイトの管理者であれば、サイト確認を必要とせずに任意のユーザーを3段階の権限レベルで追加できます。
2. 検索結果でのアプリの利用状況を理解する
アプリが検索結果でユーザーにどのように利用されているかのディープリンクのパフォーマンスを2つの方法で解析できます。
- 週ごとのクリック数と表示回数をウェブマスターツールからメッセージ送信する
- 検索結果のディープリンク経由でアプリにアクセスしたことを追跡する(ACTION_VIEW intent extra でリファラーを追加する。Googleアナリティクスと統合するように取り組んでいる。詳細はディベロッパーサイトを参照。)
3. 確実に、アプリの重要なリソースがクロールされるようにする
リソースのブロックが、ウェブマスターツールのクロールエラー レポートに出てくる「コンテンツの不一致」エラーの最も多い理由の1つだそうです。
アプリページのレンダリングに必要なリソースにはすべてGoogleがアクセスできるようにしておく必要があります。
コンテンツの不一致エラーが発生したときは、エラー通知の5番目の手順でブロックされているリソースを調べます。
4.アプリのエラーを監視する
アプリをインデックスする際に発生したエラーを識別しやすくするために、すべてのアプリで検出したエラーに対して通知を送るとともに、クロールエラー レポートの「Androidアプリ」タブではほとんどのエラーを表示します。
これまでの2つに3つ加えて次の5種類のエラーを今は警告します。
- コンテンツの不一致
- URIが無効
- パッケージが見つからない
- First Click Freeにポリシーに準拠していない
- 戻るボタンの違反
AndroidアプリのURLエラーの詳細と対処方法についてはヘルプを参照してください。(最後の「戻るボタン」はヘルプに記載されていないので説明します。検索結果からアプリを開いたあとに「戻るボタン」をタップしたときは検索結果に戻るようにしなければなりません。)
「検索結果の15%がApp Indexingによるディープリンクを返す」「この四半期でディープリンクのクリックが10倍に急増」というのを聞いて僕は正直驚きました。
実装しているサイト(アプリ)が想像以上に増えている印象を持ちました。
そのアプリをインストールしていないとApp Indxingのディープリンクは表示されません。
なので、ディープリンクを頻繁に見るユーザーとまったく見ないユーザーに分かれるかもしれませんね。
それでも、検索結果からウェブページではなくアプリを直接開けることはモバイルユーザーのユーザー体験向上に役立ちそうです。
サイトとアプリの両方で同じコンテンツを提供しているのであれば、App Indexingを実装することを僕はオススメします。