[レベル: 初級]
サイト管理のための情報を提供する際に『Google Webmaster Central(グーグル ウェブマスター セントラル)』という名称を Google はこれまで用いていました。
この名称を『Google Search Central(グーグル 検索セントラル)』へと変更します。
オリジナルの英語に加えて、翻訳版の日本語でも公式ブログでアナウンスが出ています。
名称変更の理由
名称を変更した理由はいくつかあります。
まず、サイトを管理する人で「Webmaster(ウェブマスター)」と名乗る人が少なくなってきたことです(日本では、少なくなってきたと言うよりも元々ほとんど見かけなかったようにも思いますが)。
ところが、「Webmaster」に代わる適切な名称がなかなか見つかりませんでした ―― Search Engine Optimizer(SEO担当者)? online marketer(オンライン マーケティング担当者)? blogger(ブロガー)? web developer,(ウェブ デベロッパー)? site owner(サイト所有者)?
そんななかで、
Google 検索という話題のトピックによりフォーカスするために、ウェブサイトとソーシャル メディアの両方で使用している「Google ウェブマスター セントラル」という名称を「Google 検索セントラル」に変更します
と決定したとのことです。
情報の集約
名称変更にともない、あちこちに散らばっていた検索関連のリソースを集約しました。
主だったものを挙げます。
ヘルプセンター
ヘルプセンターは、Search Console に関する情報だけを提供します。
いままでは、「Search Console ヘルプ」と付いていましたが、実際には Search Console とは関係がない情報も含まれていました。
オリジナルの英語版と日本語版で違いがあるので、両方の URL を載せておきます(このあとに紹介するリソースも同様に日英の URL を掲載)。
検索セントラル メインサイト
検索セントラルのサイトは、以前の検索デベロッパーサイトに移行しました。
検索デベロッパーサイトは、構造化データや robots.txt などの技術的な情報を提供していました。
Search Console 以外のリソースは基本的にここに移行します。
トップページはこちらです。
- Google Search Central
- Google 検索セントラル ※まだ移行していない
公式ブログ
公式ブログも、検索セントラルのサイトに移動しました。
URL が同じなので、言語切り替えメニューから簡単に移動できます。
日本語に翻訳されない記事も(特に最近は)多いので、両方チェックすることをおすすめします。
たとえば、昨日発表があったコア ウェブ バイタルがランキング要因に組み込まれる時期のアナウンスは日本語ではまだ読めません。
なお、言語切り替えの機能は検索セントラルサイト全体で利用できます。
新着紹介
新着情報を紹介するセクションができました。
- What’s new on Google Search Central
- Google 検索セントラル 新着情報 ※日本語と英語のミックス
そのほかの、主だったリソースの新しい場所は、検索セントラルサイトのアップデート紹介のセクションで確認できます(日本語ページはまだ未更新なので英語ページにリンクしてます)。
個人的には、「検索セントラル」も、特にサイト管理に取り組み始めた人にはわかりづらい気がするし、一般の Google 検索ユーザー向けとの区別がつかないのも気になりますが、Google がそう決めたので今後はこの名称を使うことになります。
一方で、リソースが集約されたのは情報が探しやすくなって利便性が増すことを期待します。
ちなみに、こちらは毛糸織バージョンの Googlebot と新スパイダー(?)です。
i've been waiting like a week to post this pic.twitter.com/hKotDKVePM
— Lizzi Harvey (@LizziHarvey) November 11, 2020