Flashの中身を見ることができるようになったGoogleのインデックス能力は、まだまだ発展を遂げています。
今度は、ビデオ中の会話を文字に書き起こしてインデックスしてしまう機能の導入です。
英語では、”from speech to text”と言いますが、話されている言葉をテキストに変換します。
Offical Google Blogでのアナウンスによれば、YouTubeのPoliticians channels(政治家チャネル)に実装されたそうです。
2008年11月4日に実施される予定の次期アメリカ合衆国大統領選挙の情報提供としてでしょう。
話している言葉をテキストに変換するというのは、精度の観点からそう簡単な技術では実現できないはずです。
賢威SEOの松尾さんは、ブログで次のように言ってます。
例えば、音声で文字が入力できるソフトを試したりもしたのですが(有名どころではドラゴンスピーチ)、正直、ほとんど使いものにならず、誤って認識された文章を打ち直すのにかえって時間がかかり、自分が求める「スピード&クオリティ」とは程遠いことが分かりました。
市販の”from speech to text”ソフトに対する批評です。
Googleも、テキスト認識は難しい問題で、今のところ100%の正確さではないと述べています。
ですが、アルゴリズムの改良により精度は向上していくはずです。
このビデオのテキスト変換サービスの発表を受けて、WebmasterWorldのアドミニストレータ、tedster氏は、Googleは、将来的にMP3などの音声ファイルのテキスト変換も可能にするのではないかと予想しています。
動画ファイルや音声ファイルといったマルチメディアの情報が増大しています。
マルチメディアファイルで話されている言葉がテキストに起こされたら、より求めている情報が得やすくなるでしょう。
今は米大統領選挙にかかわるYouTubeビデオに限られていますが、一般のビデオにも導入されたら、ユーザーにとっては便利ですね。
SEOを意識するウェブマスターにとっても、マルチメディアファイルを利用しやすくなるのではないでしょうか。