GoogleのSitelinks(サイトリンク)について、これまで何度か取り上げてます。
サイトリンクの出し方、つまりアルゴリズムがどのようになっているかいろいろ調べてみたので、分かったことをレポートします。
●ブランド名での検索で、1位表示されること
ブランド名とは、企業名だったり、商品名・サービス名だったり固有名詞になります。
そして、ブランド名でトップ表示を獲得することが絶対条件です。
ただし、ブランド名に関しては例外もあります(後述)
▼「ホンダ」で検索した、本田技研工業株式会社の公式サイトのサイトリンク
▼「スズキ」で検索した(笑)、スズキ株式会社 の公式サイトのサイトリンク
●トップページに他のページへのリンクがあること
トップページ(ホームページ)に、サイト内の各ページへのリンクが貼られていることも条件です。
ただし、ナビゲーションバーのメニューのように、きれいに整っている必要はなさそうです。
トップページにあるすべてのリンクが、サイトリンクとして採用されるわけではありません。
ここで面白いのは、同一ドメインだけではなくサブドメインもサイトリンクして出現するという点です。
この事実から、Googleはサブドメインを同一ドメインとして認識していると推測できます。
●一定の検索ボリュームがあること
検索結果からの一定以上のアクセスが必要です。
「一定」がどの程度かまでは分かりません。
サイトリンクとして出現するページも、アクセスが多いページのようです。
以上が、サイトリンク表示されているサイトに共通している、これまでに分かった条件です。
「ブランド名」について、補足します。
ブランド名であれば、必ずサイトリンクが出現するという訳でもありません。
「トヨタ」で検索した、トヨタ自動車株式会社の公式サイトは1位表示されますが、サイトリンクは表示されていません。
原因は、トップページにある各ページへのリンクにあります。
ホンダやスズキが、通常の「<a href>」でのリンクになっているのに対して、トヨタはJavascriptでのリンクになっています。
Googleのクローラは、Javascriptを読めないからでしょう。
次は、「ブランドといえばブランドだけど」という例です。
上は、「SEO塾」で検索したときの1位表示ページのサイトリンクです。
下は、「賢威」で検索したときの1位表示ページのサイトリンクです。
SEO塾は名の知れたSEO関連サイトです。
一方、賢威は、松尾さん作の最高のSEO向けHTMLテンプレートの公式サイトです。
ともに、SEOの世界ではブランドですが、SEOとは無縁な一般市民の方にとっては、ブランドではありません。(笑)
Googleにとってのブランドとは、リンクの数とそのアンカーテキスト、アクセス数によって決まるんじゃないかと推測します。
また、ブランド名とは思えないキーワードでサイトリンクが現れる場合もあります。
上は、「カード比較」で検索したときの1位表示ページのサイトリンクです。
下は、「リゾートバイト」で検索したときの1位表示ページのサイトリンクです。
カード比較にしても、リゾートバイトにしても、一般的な用語であって、決してブランド名ではありません。
一般用語での検索で、サイトリンクを出せれば「公式」のイメージが付いてユーザーに信頼感を抱かせ、クリック率が増すのではないでしょうか。
一般用語で出現するサイトリンクの要因は、分かりません。
最後に、サイトリンクに付随した情報です。
Googleウェブマスターツールでサイトリンクの編集ができるようになっています。
ただし、編集といっても表示と非表示を選択するだけで、自分でサイトリンクを追加したり、テキストを編集できるわけではありません。
将来的には自由に編集できるようになる可能性もあります。
サイトリンクは以前は4つでしたが、今は最大8つまで出ます。
自社名やオリジナルのアイテム、サービスでサイトを所有しているのならば、ぜひサイトリンク表示を狙って、オフィシャルのイメージをアピールしてみましょう。