Google、サブドメインの扱いを変更

Googleがサブドメインを、独立したドメインではなく、同じドメインのサブディレクトリのように取り扱うように仕様を変更します。

米Las Vegasで開催されているPubConというSEO/SEMエキスポでのGoogleのMatt Cutts氏の発言を、WebmasterWorldで、アドミニストレータのtedstar氏が知らせてくれました。

Matt Cutts informed us that Google will very soon begin treating subdomains and subdirectories the same in this fashion: there will be only 2 total urls from a domain in any set of search results, so no more getting 3, 4 or however many spots via subdomains. We didn’t get any more information than just that basic heads-up.

どんな影響があるかお分かりでしょうか?

Googleの検索結果では、同一ドメインのウェブページは「2つ」までしか表示されません。

たとえば、
www.example.com/seo1
www.example.com/seo2
www.example.com/seo3
のように、同じドメインに3つのディレクトリ(フォルダ)を作って、「SEO対策」というキーワードをターゲットにしたウェブページを作成したとします。

どんなに頑張ってSEOをかけても、3つのページが「SEO対策」の検索結果に、同時に表示されることはありません。
最大で2つまでです。

よく、Livedooorブログはサブディレクトリ方式なので、有料プランで独自ドメインを取った方がいいと言われるのは、blog.livedoor.jp/xxx(xxxはユーザーが自由に付ける)の形式になるからです。
ドメインが同じなので、ライブドアブログは2つまでしか表示されないのです。

しかし、
www.example.com
abc.example.com
xyz.example.com
のように、サブドメインを作れば親ドメイン(example.com)が同じでも、独立した存在として扱われるので、同じ検索結果ページに3つを同時に表示させることが可能でした。

これが、今後は不可能になりそうです。

いえ、正確に言えばかなり難しくなりそうです。

tedstar氏の報告はかなり衝撃を与え、いろいろな発言が飛び交った中、発言者の張本人Matt Cutss氏が真意が伝わらなかったとして、補足のコメントを残しました。

This change will NOT mean that it’s 100% impossible to rank subdomain urls in addition to urls from the main domain. The current plans are to make it harder to rank a third url, then even harder to rank a fourth, and so on with an increasing “damping factor”.

同じサブドメインのページを同時に表示させるのは不可能ではないのですが、3つめの表示は今よりも難しくなり、4つめはさらに難しくなるとのことです。

PucConから戻ったら、もう少し詳しく説明すると別の場でコメントしています。

いずれにしても、同じキーワードで上位表示を狙う場合は、サブドメインではなく、取得する独自ドメイン自体を変える必要が出てきそうです。

【記事更新】2007/12/12
続報をアップしました。
サブドメイン vs. サブディレクトリ