MicrosoftのYahoo!買収提案は、世界的に大きなニュースとなっています。
Yahoo!が買収を受け入れるのか、受け入れた場合のサービスの統合はどうなるのか、などはまったく未知の状況です。
そんななか、検索サービスの覇者Googleが、今回のMicrosoftのYahoo!買収提案について、Official Google Blogで公式にコメント、それも批判的なコメントを表明しました。
まず、「Microsoft’s hostile bid for Yahoo!(マイクロソフトの敵対的な入札)」から始まります。
今回の買収提案は、とりあえず敵対的なものではないはずなのですが、いきなりの攻撃です。
まぁ、Yahoo!が拒否すればMicrosoftはTOBを仕掛けるかもしれませんが。
批判の内容は、ようは買収が「inappropriate and illegal influence(不適当で違法)」なものであり、「openness and innovation(インターネットのオープンな環境と革新)」を阻害し、市場に「monopolies(独占)」をもたらすというのです。
MSは、かつてOS戦争でAppleを、ブラウザ戦争でNetscapeを、撃破しました。
※Appleは、iPodなどで見事復活を遂げていますが、Netscapeは現在はAOLに吸収されています。
MicrosoftとYahoo!が一緒になって同じ現象が起こるのではないかと危惧しているのです。
MicrosoftとYahoo!のIM(インスタントメッセージ)とメールのユーザーを合わせると、圧倒すべきシェアになります。
さらに両者とも、世界有数規模のポータルサイトを運営しています。
Googleは、MSが従来のやり方でインターネットをも独占支配しようとしていると、批判しているわけです。
批判と同時に、「恐れ」てもいるようにも感じます。
WindowsやInternet Expolorerは、必ずしも秀逸のプロダクトではありません。
もっと使いやすく性能の良い同種類のプロダクトは、いくつも存在します。
それでも、WindowsとIEはシェアNo.1なのです。
Microsoftの提供するインターネットサービスが、サーチエンジンも含めて、最上でないとしてもシェアトップになる可能性(危険性?)は十分にあります。
僕個人としては、MSとY!の合併は大賛成です。
それぞれ優秀なスタッフがいますから、少しでもまともな検索サービスを開発してほしいと思います。
検索にはGoogleを使い続けるでしょうが、その他の便利なインターネットサービスが登場するのは大歓迎です。
あなたは、MicrosoftとYahoo!の合併、どう思いますか?