記事構造化データで設定する著者(author)のベストプラクティスをGoogleが公開

[レベル: 上級]

Article(記事)構造化データの技術ドキュメントauthor(著者)のベストプラクティスを Google は追加しました。
ベストプラクティスに従うと、コンテンツの著者を Google が的確に理解、表現する手助けになります。

この記事を書いている時点では日本語ページにはまだ追加されていません。
英語で読むのが面倒な人向けに紹介します。

Google が推奨する author マークアップのベストプラクティス

Article 構造化データの author プロパティのマークアップのベストプラクティスとして Google は次を提示しています。

  • すべての著者をマークアップに含める
  • 複数の著者を明記する
  • 追加のフィールドを使用する
  • author.name プロパティには著者の名前だけを記述する
  • 適切なタイプを使用する

すべての著者をマークアップに含める

そのページのコンテンツ作成に関わった著者は全員マークアップに含めます。

複数の著者を明記する

複数の著者がいるときは、[] (Array(配列))で指定します。

"author": [
  {"name": "山田 太郎"},
  {"name": "小林 花子"}
]

❌同じフィールドに一緒に入れてはいけません。

"author": {
  "name": "山田 太郎, 小林 花子"
}

追加のフィールドを使用する

著者が個人のときは Person タイプを、著者が組織のときは Organization タイプをエンベッドします。
url プロパティまたは sameAs プロパティをさらに追加します。
どちらのプロパティも値は URL です。

▼個人

"author": [
  {
    "@type": "Person",
    "name": "山田 太郎",
    "url": "http://www.example.com/staff/yamada-taro"
  }
]

▼組織

"author":
  [
    {
      "@type":"Organization",
      "name": "○△□メディアカンパニー",
      "url": "https://example.com/"
  }
]

僕のブログ記事ではこんなふうに author プロパティをマークアップしてます。

author プロパティ

url プロパティと sameAs プロパティは両方を使ってかまいません(可能なら両方を僕は勧める)。
url には、その人/組織のホームページを指定するのが一般的です。
sameAs には、ソーシャルメディアの URL や、Wikipedia に登録されていれば Wikipedia の URL を指定するといいです。

author.name プロパティには著者の名前だけを記述する

author.name プロパティには名前だけを記述します。
肩書 (jobTitle) や敬称 (honorificPrefix) は別のプロパティとして追加します。

"author":
  [
    {
      "name": "高橋 健太",
      "honorificPrefix": "博士",
      "jobTitle": "代表取締役"
    }
  ]

適切なタイプを使用する

人間の著者には Person タイプを使い、組織(会社や部署など)を著者にしている場合は Organization タイプを使います。
組織に Person を使うのは間違いです(逆も然り)。
Thing プロパティも使いません(曖昧すぎるからかな)。

さらに多くのプロパティを追加する

ベストプラクティスに含まれていなくても、もっと多くのプロパティを追加すればそれだけ Google が著者についての情報を入手できます。
schema.org が定義しているすべてのタイプとプロパティを Google はサポートします。
リッチリザルトには使わないプロパティであっても、エンティティの理解に役立てることがあります。
無理のない範囲で追加のプロパティをマークアップするといいでしょう。

author プロパティにエンベッドする Person タイプで利用できるプロパティの一覧はこちらで、Organization タイプで使えるプロパティの一覧はこちらで参照できます。