Google検索向けECサイトのベストプラクティスが公開される

[レベル: 上級]

Google は、検索セントラルサイトの上級者向け SEO セクションに EC サイトのベストプラクティスを追加しました。

Google 検索で EC サイトのプレゼンスを高める方法

追加されたばかりなので、日本語ページはまだ公開されていません。
英語ページのタイトルは “Best practices for ecommerce in Google Search” です。
日本語に直すと「Google 検索における eコマースのベストプラクティス」になるでしょうか。

【UPDATE (2021/10/04】
日本語ページも公開されました。

ベストプラクティスには、EC サイトがGoogle 検索でプレゼンスを高めるためにできること、やるべきことがまとめられています。
次のトピックで構成されています。

それぞれのトピックの概要を順に紹介します。

Where ecommerce content can appear on Google

このセクションは、EC サイトのコンテンツが Google 検索のどのような場所に出てくるかを紹介しています。

具体的には、次のような場所に EC サイトのコンテンツが掲載されます。

  • ウェブ検索
  • 画像検索
  • Google レンズ
  • ショッピング タブ
  • Google マイビジネス
  • Google マップ

顧客のタイプに応じたコンテンツを提供することが大切です。

Share your product data with Google

このセクションは、関連性が高いトラフィックを得るために商品情報を Google に提供する方法を説明しています。

2 つの方法を Google は推奨しています。

  • 構造化データの追加
  • Merchant Center からフィードの送信

それぞれの効果と利点について触れています。

Include structured data relevant to ecommerce

このセクションでは、EC サイトに適した構造化データを具体的に説明しています。

次の構造化データを EC サイトは検討します。

How to launch a new ecommerce website

このセクションは、新規に ECを サイトを立ち上げる際の推奨手順を説明しています。

Search Console でサイト確認しインデックスの促進および調査や Merchant Center への登録が含まれます。
また、すべてを公開する場合と部分的に公開する場合のメリット・デメリットについても触れています。

Designing a URL structure for ecommerce sites

Google のインデックスを妨げない URL 構成をこのセクションは説明しています。

効率的にクロール、インデックスさせることはページ数が多い EC サイトはなおさら重要です。
EC サイトで多用されるパラメータの設定には特に注意が必要です。

Help Google understand your ecommerce site structure

このセクションは、サイト構造、言い換えると内部リンクの構成を解説しています。

適切なナビゲーションリンクはクロールを手助けします。
重要なカテゴリページへのリンクを目立つところに設置することは、ユーザーに訴求するだけではなく Google にそのページの重要性を伝える点でも役立ちます。

Pagination, incremental page loading, and their impact on Google Search

このセクションは、追加コンテンツの見せ方の構成を説明しています。

1 ページに収まりきらない多数の商品がある場合は、一般的に次の構成を EC サイトは採用します。

  • ページネーション
  • 「もっと見る」ボタン(で追加読み込み)
  • 無限スクロール

各構成のメリット・デメリット、注意点が書かれています。

通常は、2 〜 3 週間程度で日本語ページも公開されます。
それまで待てる人は待つとして、EC サイトを運営している人で英語が苦にならなければ、新しく発行された Google 検索向け EC サイトのベストプラクティスの全体をさっそく読むことをおすすめします。