Google、クローラーのリストにGoogle-InspectionToolを追加。URL検査ツールやリッチリザルトテストのUA

[レベル: 上級]

Google-InspectionTool というユーザーエージェントをクローラーのリストに Google は追加しました。
Google-InspectionTool は、リッチリザルト テストや URL 検査ツールが使用するユーザーエージェントです。

異なる UA 文字列で Googlebot を擬態

クローラーの解説ドキュメントを Google は先日再構成しクローラーを 3 タイプに分類しました。
一般的なクローラーのカテゴリに Google-InspectionTool は加わりました。

Google-InspectionTool のユーザーエージェントの正確な文字列は次のようになります。
▼モバイル

Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/W.X.Y.Z Mobile Safari/537.36 (compatible; Google-InspectionTool/1.0)
📝すずき補足: Chrome/W.X.Y.Z の「W.X.Y.Z」はバージョン番号が入る

▼パソコン

Mozilla/5.0 (compatible; Google-InspectionTool/1.0)

URL 検査ツールとリッチリザルト テストで検証した後にその時間のログを調べると確かに記録されていました。

URL 検査ツール実行時のログです。

www.suzukikenichi.com 66.249.79.205 - - [17/May/2023:04:32:11 +0900] "GET /blog/ HTTP/1.1" 200 31013 "-" "Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/113.0.5672.92 Mobile Safari/537.36 (compatible; Google-InspectionTool/1.0;)"

Google-InspectionTool が含まれています。

ユーザーエージェントは異なりますが、Google-InspectionTool は機能的には Googlebot を擬態します。
それでも以前は、各ツールのユーザーエージェントも Googlebot と同一だったため区別が困難でした。

URL 検査ツールやリッチリザルトなどの検証ツールのアクセスを識別する必要がある場面では、Google-InspectionTool で今後は認識できます。