Google、検索オプションに“リーディングレベル”を追加

英語でのGoogle検索のAdvanced Search(検索オプション)に“Reading Level”というフィルタが登場しました。

Reading Levelを利用すると、コンテンツの「難易度」、「読みやすさ」で検索結果を絞り込むことができます。

Reading Level

5つの選択肢があります。

  • No reading level displayed(リーディングレベル表示なし)
  • annotate results with reading levels(リーディングレベルを表示する)
  • show only basic results(初級の結果のみ表示する)
  • show only intermediate results(中級の結果のみ表示する)
  • show only advanced results(上級のレベルのみ表示する)

2つめの“annotate results with reading levels”を選択して検索すると、該当する検索結果ページの難易度の分布がグラフ表示されます。

“how to train dogs”(犬のしつけ)で検索した結果です。

How to train dogsのReading Level

内容的に読むのが易しいページが全体の43%、中程度のページが44%、難しいページが12%というように分かれています。

使う場面の例がヘルプに説明されています。
たとえば生徒のために題材を探している中学校の先生や外国語を勉強している学習者にとっては読みやすく書かれているコンテンツ(=Basic)の方が都合がいいでしょう。
専門家による最新の発見を求めている学者にとっては論文風に書かれたコンテンツ(=Advanced)のほうが求めている情報が手に入りやすいでしょう。

面白いことに、リーディングレベルの検索オプションをsite:コマンドと組みわせて使うと、そのサイトの難易度が分かります。

ウィキペディアのReading Level

Wikipediaのコンテンツの難易度は、初級レベルが27%、中級レベルが40%、上級レベルが32%に分かれています。

CNNのReading Level

CNNは圧倒的に中級レベルが多いですね。

残念ながら日本語サイトのリーディングレベルを調べることはできません(日本のGoogleの検索オプションにもReading Levelのオプションは存在しない)。

Suzukikenichi.comのReading Level

理由の1つは、リーディングレベルを判断するアルゴリズムの作り方にあると思います。
学校の先生の協力を得て開発したそうです。
学校の先生の手を借りて難易度を分類し、その統計データを基に作り上げたとのことです。
日本語のサイトまでは対象になっていなかったでしょうね。

WebmasterWorldでは、リーディングレベルが検索結果のアルゴリズムの1つとして組み込まれているのではないかというディスカッションが発生していますが、どうでしょう?

検索キーワードによっては、「この検索はサル小学生でも分かる簡単な内容の方が適している」、「この検索は論文チックな学術的コンテンツの方が適している」とGoogleが判断したら、リーディングレベルに基づいて検索結果を調整するかもしれませんね。