Google Analytics非同期トラッキングが標準設定に

ベータ版として公開されていたGoogle Analyticsの非同期トラッキングコードが、標準のトラッキングコードになっています。

非同期トラッキングコード

4月の半ばくらいから移行が始まっていたようで、僕のGAアカウントでも確認できました。

Googleはウェブページの表示速度をランキングアルゴリズムに取り入れたのでこの流れにも沿っていますね。

新規のサイトでは非同期トラッキングコードを導入しましょう。
既存のサイトは面倒かもしれませんが張り替えをおすすめします。
※ベータ版のコードとも一部変更あり。

読み込み時間の高速化にも役立し正確なデータ取得にも貢献します。
また、非同期トラッキングコードでしか利用できない機能が将来公開されるかもしれません。

貼りつける場所に注意点があります。

以前のトラッキングコードと違い、非同期トラッキングコードは基本的にheadセクション内(head終了タグ直前)に記述します。

copy and paste it into your web page, just before the closing </head> tag

このようにヘルプには書いてあります。

ところが GAの管理画面で貼り付けるトラッキングコード表示の薄いグレーの注意書きには次のように書かれています。

Copy the following code, then paste it onto every page you want to track immediately after the opening <body> tag.

“次のコードをコピーしてトラッキングしたいすべてページの開始bodyタグ直後に貼りつけてください。”

headセクションの最後ではなくてbodyセクションの最初です。

調べた限りでは、headセクションに記述するとIE6ではJavascriptの動きに問題が発生することがあるようです。
IE6ユーザーが多いサイトでは開始bodyタグ直後が安全かもしれません(このブログは事情があってheadセクションの中)。

【UPDATE(2010/6/1)】
以前の推奨のようにheadセクションの最後でよいみたいです。
Google Analytics 非同期トラッキングコード再考 – MOL

これまでのトラッキングコードを非同期トラッキングコードにすると、関数も修正しなければなりません。

複数ドメイン間の場合は管理画面で生成してくれるので手間ではないですね。

使っているユーザーが多そうなバーチャルベージビューとイベントトラッキングの非同期トラッキングコードの関数を説明しておきます。

● バーチャルベージビュー

こうなります(システムのせいで記号が全角になってるかもしれないのでコピペの際は半角に直してください)。

_gaq.push(['_trackPageview', '仮想URL']

以前はこっちでしたね。

pageTracker._trackPageview('仮想URL')

僕はRSS登録をコンバージョンのゴールにしています。
RSS登録ボタンにバーチャルベージビューを設定してボタンがクリックされると、ページビューが発生してコンバージョンとしてカウントされます。

ボタンには次のコードを追加しています。

onClick="javascript: _gaq.push(['_trackPageview', '/feedburner/']);"

※ボタンがクリックされると「/feedburner/」という実際には存在しないURLへのアクセスが記録される。このURLをコンバージョン完了ページに設定。

● イベントトラッキング

こうなります。

_gaq.push(['_trackEvent', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', '値'])

以前はこっちでしたね。

pageTracker._trackEvent('カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', '値')

ラベルと値はオプションです。

僕はメルマガ登録をイベントトラッキングで計測しています。
登録ボタンには次のイベントトラッキングコードを追加してます。

onSubmit="javascript: _gaq.push(['_trackEvent', 'mag2', 'register']);"

イベントトラッキング
※メルマガ登録にもいくつかイベントトラッキングを設定しています。

イベントトラッキングはページビューを発生させたくないときに便利ですね。

バーチャルベージビューやイベントトラッキングを使ってない人には、難し目だったかもしれません。
逆に使っている人にとっては、説明されなくても修正できたかもしれません。
Google Codeのヘルプページに書いてありますからね。

ただ日本語訳ができあがっていないので、面倒に思う人もいるだろうと思い記事にしました。
日本語ページも急いで作ってほしいですね。

Googleはスピードを求めているはずです。w

【UPDATE】
Google Analytics公式ブログでも非同期トラッキングコードの標準導入がアナウンスされました。
成長し続ける Google Analytics のエコシステム