[レベル: 中級]
アクセス解析における、AMP と非 AMP ページ(通常ページ)との間の移動で生じる不正確なトラッキングの問題を Google アナリティクスは解消しました。
同一ユーザーとして正常に認識
AMP ページと非 AMP ページにアクセスがまたがった場合、同じユーザーなのに異なるユーザーとして認識してしまうという問題がAMP のアクセス解析には存在していました。
その結果、ユニークユーザー数が実際よりも多くなってしまったり直帰率が異常に高くなってしまったりする現象が発生します。(詳細はこちらの記事で解説)。
Google アナリティクスに限らずに、amp-analytics
を利用するすべての解析ツールに共通の問題です。
欠陥とも呼んでいいこの難題を Google アナリティクスはようやく解決できました。
AMP ページと非 AMP ページ間でも、同じユーザーであれば同じユーザーとしてきちんと認識されます。
もちろん、AMP キャッシュへのアクセスも含みます。
Google 検索から AMP キャッシュへ着地したユーザーが内部リンクをたどって通常のモバイルページへ移動したり、別の経路からその後に同じサイトに訪問したりしても、同一ユーザーとしてレポートに反映されます。
ただし、AMPキャッシュへのアクセスには適用されません
【UPDATE】公式アナウンスを読み違えていました。キャッシュは適用外です。
サイト側の設定変更は不要
この修正にともなって、サイト側で Googleアナリティクスや AMP ページの amp-analytics
コードを修正する必要はありません。
Google アナリティクス側だけの処理になります。
修正は自動的に反映されます。
レポートに変化あり
修正により、アナリティクスのレポートに目に見える変化が発生するかもしれません。
本来ならば同一ユーザーとして記録されるべきだったのに、別々のユーザーとして記録されていたので変化が起きる可能性があるのは当然です。
ユニークユーザー数が減ったり直帰率が下がったりすることが想定されます。
とはいえ、これが本当の数値になります。
今後数週間にわたって全アナリティクスアカウントに修正を反映していく予定とのことです(アナウンスがあったのは5月16日です。今月いっぱいくらいを想定すればいいですかね)。
修正は簡単ではないとも AMP の中の人は言っていましたが、なんとか解消することができたようです。
AMP 化したことの成果を検証するためにも、正確なアクセス解析は必須です。
これからは、Google アナリティクスのレポートを安心して参照できます。:)