[レベル: 中級]
iOS 版 Google アプリに、関連コンテンツをサジェストする機能が搭載されました。
サジェストは、検索結果ではなく、検索から訪問したページの下部に表示されます。
再検索することなしに、今見ている記事に関連した記事にユーザーは簡単にアクセスできます。
閲覧しているページで関連コンテンツをサジェスト
検索から訪れたページを閲覧し下までスクロールすると、“People also view”(日本語だと「他の人はこちらも見ています」でしょうか)というバーが出現します。
バーをスワイプアップすると、関連コンテンツのサジェストがサムネイル付きで出てきます。
こちらは公式アナウンスが掲載したデモ映像です。
完全に出現したバーの中ではカルーセル形式で関連コンテンツが掲載されています。
再検索不要で関連コンテンツへアクセス
“People also view” バーの良いところは、再検索することなしに関連したコンテンツにユーザーがアクセスできることです。
たとえば Mars rover(マーズ・ローバー、火星探査車)の紹介的な記事を読み終えたとして、もっと深掘りした内容の記事を読みたいと思ったとします。
“People also view” バーには関連した記事がいくつもサジェストされます。
カルーセルの中に並ぶ記事タイトルと概要説明、サムネイル画像を手がかりにして興味がある記事を簡単に見つけられます。
ある食材の料理のレシピを検索して見つかったレシピページを見終わったあとに、その食材を使った料理がほかにもないかどうかをその場で見つけることができます。
Google 検索に戻って、新たに検索する必要がありません。
iOS 版、米国で開始
“People also view” バーが導入されたのは、iOS 版の Google アプリです。
今のところは米国でだけ利用できます。
さらに多くの国と言語でも提供したいとのことなので、いずれは日本でも使えるようになるでしょう。
Android 版 Google アプリでも同じ機能が目撃されています。
したがって、Android ユーザーに対しても公開を準備しているはずです。
アクセス増? 離脱増?
検索ユーザーの視点に立てば、手早く関連コンテンツを発見できる、とても便利な機能と言えそうです。
一方で、サイト管理者の視点に立つとどうでしょう?
関連コンテンツとしてカルーセル内でサジェストされれば、アクセス増加に貢献してくれるでしょう。
しかし、“People also view” バーに掲載されるのはほかのサイトのコンテンツです。
離脱を促進してしまうかもしれません。
ともすれば、ライバルサイトにトラフィックを送ることにもなってしまいます。
見方によっては悩ましい機能になりそうです。