[レベル: 上級]
Google Assistant(グーグル・アシスタント)が、Google Pixel 以外の Android スマートフォンでも利用できるようになります。
Google が公式ブログでアナウンスしました。
OS と統合される Google Assistant
Google Assistant は AI を搭載したパーソナルアシスタントです。
Pixel 以外のスマートフォンでは たとえば Allo というアプリのなかであれば利用可能ですが、Google 製の最新スマートフォン、Pixel では OS と統合されています。
Piexl 以外のスマートフォンで使える Google アプリや画面の検索(旧 Now on Tap)でできる機能は Google Assistant の機能として置き換わります。
つまり OS に搭載された標準機能として、より多くの Android スマホで Google Assistant が使えるようになります。
Google Assistant でできること
Google Assistant は検索にも大きく関係してきます。
答えを検索結果で教えることも多いのです。
飛行機の機内に持ち込める荷物の大きさを Google Assistant に聞いてみました。
ANA に続いて JAL についても聞いていますが、「JALは?」だけで通じています。
省略されていても文脈から、JALの機内手荷物の大きさについて尋ねていることを理解できています。
僕たちの普段の会話そのものですね。
こちらは「傘が必要かどうか」を Google Assistant に尋ねました。
きちんと質問の内容を理解し、天気予報を教えてくれます。
そして手荷物の場合と同じように、「明日は?」だけで通じます。
「明日は傘が必要か?」「明日の天気はどうか?」とフルセンテンスで言う必要はありません。
こちらは、検索結果の強調スニペットで答えてくるケースです。
パーソナルアシスタントなので、あなたのこともよく知っています。
予約済みのフライトを探させました。
将来は検索にもっと関わってくるかも
例で見せたのは、Google Assistant でできるほんの一例です。
さまざまなことが、アプリではなく Android OS の標準機能として利用可能になります。
とはいえ今の段階で、Google Assistant が検索、言い換えれば SEO に重要な位置を占めるとは思いません。
それでも、将来的に検索の姿を様変わりさせる可能性を秘めています。
State of Search 2016 のキーノートスピーチで Danny Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏は次のように語っていました。
Google Assistantは将来の検索アシスタント。
初めに、検索は10本のリンクじゃないといったのを覚えているだろうか。
検索は、ユーザーが探しているものを提供すること。
Googleアシスタントがこの役割を果たす可能性がある。
日本語への導入は当分先か?
Pixel 以外の Android スマートフォンで Google Assistant を利用できるのは、Android 7.0 Nougat と Android 6.0 Marshmallow が稼働している端末です。
まず、米国の英語ユーザーに今週中に展開されます。
その後は、次の言語のユーザーに展開予定です。
- オーストラリアとカナダ、英国の英語ユーザー
- ドイツのドイツ語ユーザー
日本/日本語は……、言及されていません。
「そのほかの言語は今後の数年間で追加」ということで年内に来るかどうかも怪しいところです。
先程も言ったように、特に僕たちの環境では、Google Assistant がすぐに大きな影響を及ぼすとは思えません。
それでもあなたが僕のように SEO 好きなら Google Assistant にもアンテナを張っておきましょう。
Allo の Google Assistant も使ってみてその賢さ(とアホさw)も体験しておくといいでしょう。