[レベル: 中級]
非 AMP ページを、モバイル検索のトップニュースに Google は掲載し始めました。
コア ウェブ バイタルをページ エクスペリエンス シグナルに組み込んだアップデートにあわせて、トップニュース枠の掲載条件からAMP 対応していることを外すことになっていました。
アップデートの実施直後は依然として AMP ページだけがトップニュースに掲載されていたのですが、数日前から非 AMP ページがトップニュースに混ざるように変化してきました。
トップニュースに掲載される AMP ではない記事
AMP ではない記事もトップニュースに掲載されます。
こちらのトップニュース枠先頭の ITmedia の記事には AMP のロゴが付いていません。
実際に、この記事は AMP ではありません。
こちらのトップニュースは、先頭の 2 記事が非 AMP です。
Yahoo! ニュースは、AMP 記事と 非 AMP 記事の両方を配信しているんですね(2 つ目と 3 つ目)。
AMP は掲載順位にも影響しない
トップニュース記事の大半は AMP 対応しています。
これは、トップニュースに掲載されるようなニュースメディアの多くが AMP 対応しているからだと思われます。
トップニュース掲載にはこれまでは AMP が必須でした。
トップニュースに載りたいなら、好むと好まざるとにかかわらず AMP にしなければならなかったのです。
2 つのキャプチャからもわかるように、AMP 記事がトップニュースの先頭に掲載されやすいということもありません。
AMP 対応しているかどうかはトップニュース掲載順位のランキング要因でもないのです。
AMP 未対応サイトにもトップニュース掲載のチャンス
AMP がトップニュース掲載の条件から外れたことにより、AMP に対応していないサイトにもトップニュース掲載のチャンスが生まれました。
ひょっとしたら、AMP 対応をやめるサイトが出てくるかもしれません。
AMP は、アクセス解析や広告掲載の点において通常ページと 100% 完全に同等というわけには今でもいかないからです。
ただ、非 AMP ページの場合は、トップニュースに掲載されたかどうかを調べる手段が今の時点ではありません。
AMP であれば、Search Console 検索パフォーマンスの「検索での見え方」フィルタから「AMP 記事」で絞り込めます。
しかしながら、非 AMP ページがトップニュースに掲載されてもこのフィルタ結果には含まれません。
トップニュース用の検索での見え方フィルタが欲しいですね。
こんなふうに(笑)
とにもかくにも、トップニュース枠に AMP 対応していないコンテンツが掲載されるようになりました。
トップニュースは検索結果での好条件の場所です。
結果として、トラフィックが増えるサイト減るサイトが出てくることも予想されます。