Google、サイトの評判の不正使用のドキュメントを更新。違反内容をより明確化

[レベル: 中級]

Google は、サイトの評判の不正使用のスパムポリシーのドキュメントを更新しました。

ポリシー適用の対象や方法の変更ではありません。
2024 年 11 月にポリシーを変更(これは適用範囲の重要な変更)した際のブログでのアナウンス記事に、後に追加された「よくある質問」をドキュメントに反映させました。

ドキュメント変更点

ポリシー適用の対象や方法の変更ではありませんが、変更点を示します。
📝すずき注:この記事を書いている時点では日本語ドキュメントは未更新のため、更新後のドキュメントの日本語訳は僕による

冒頭の変更

ドキュメントの冒頭が変わりました。

更新前:

Site reputation abuse is the practice of publishing third-party pages on a site in an attempt to abuse search rankings by taking advantage of the host site’s ranking signals. Such third-party pages include sponsored, advertising, partner, or other third-party pages that are typically independent of the main site’s purpose.

サイトの評判の不正使用とは、ホストサイトのランキング シグナルを利用して検索ランキングを不正に操作するために、サイトにサードパーティのページを公開する行為を指します。このようなサードパーティのページには、スポンサー付きのページ、広告ページ、パートナー ページ、その他のサードパーティのページなどがあり、通常メインサイトの目的とは無関係です。

更新後:

Site reputation abuse is a tactic where third-party content is published on a host site mainly because of that host’s already-established ranking signals, which it has earned primarily from its first-party content. The goal of this tactic is for the content to rank better than it could otherwise on its own.

Third-party content is content that’s created by an entity that’s separate from the established host site. Examples of separate entities include users of that site, freelancers, white-label services, and content created by people not employed directly by the host site.

Having third-party content alone isn’t a violation of the site reputation abuse policy; it’s only a violation if the third-party content is published on a host site mainly because of that host site’s already-established ranking signals.

サイトの評判の不正使用とは、主にホストサイトのファーストパーティコンテンツによって獲得された既存のランキングシグナルを理由に、サードパーティコンテンツがホストサイトに公開される手法です。この手法の目的は、コンテンツが単独でランキングされるよりも上位にランキングされるようにすることです。

サードパーティコンテンツとは、確立されたホストサイトとは別のエンティティによって作成されたコンテンツです。別のエンティティの例としては、そのサイトのユーザー、フリーランサー、ホワイトレーベルサービス、ホストサイトに直接雇用されていない人によって作成されたコンテンツなどがあります。

サードパーティコンテンツを持つこと自体は、サイトの評判悪用ポリシーに違反するものではありません。サードパーティコンテンツが、主にホストサイトの既存のランキングシグナルを理由にホストサイトに公開される場合にのみ違反となります。

サイトの評判のポリシー違反の定義がより明確になっています。
ホストサイト(ファーストパーティサイト)がすでに確立している評価を利用して上位表示を狙った、第三者によるコンテンツ公開がポリシー違反です。
ファーストパーティによる管理監督の有無は関係しません。

違反例の入れ替え

また、サイトの評判の不正使用の例の入れ替わりがあります。
例の 1 つが削除され、新たに 1 つ追加されました。

削除された例:

A sports site hosting a page written by a third-party about “workout supplements reviews”, where the main purpose of hosting the page is to manipulate search rankings

サードパーティが書いた「ワークアウト サプリメントのレビュー」ページがスポーツ関連のサイトでホストされている。検索ランキングの操作がページをホストする主な目的である

追加された例:

An established first party site branches out into a new area primarily using freelance content because this content will rank better on the first-party site than it would have otherwise

評価が確立されたファーストパーティサイトが、主にフリーランスのコンテンツを使用して新しい分野に進出する。理由は、それ以外の場所に掲載されるよりも、このコンテンツがファーストパーティサイトでランキングが良くなるため。

メインサイトとは異なるジャンルのコンテンツを、既存サイトの中で公開します。
主導しているのはファーストパーティ(本サイト)です。
しかし、コンテンツは第三者によって書かれています。

主導しているのはファーストパーティであったとしても、本サイトの評価を利用して(メインサイトとは関連性が薄い)コンテンツの上位表示を目論んでいるためポリシー違反になるのです。

スパムポリシーのドキュメントの更新とともに、サイトの評判の不正使用の手動対策を受けたときの対処手順を解説するヘルプ記事もあわせて更新されました。
もし万が一、このスパムポリシー違反で手動対策を与えられたときは参照してください。
📝すずき注:日本語ヘルプ記事は未更新のためリンク先は英語ヘルプ記事