[レベル: 中級]
構造化データ テスト ツールの提供を Google は完全に終了しました。
リッチリザルト テストと Schema Markup Validator の紹介ページにリダイレクト
構造化データを終了する予定であることを 2020 年 7 月に Google は発表しました。
リッチリザルト用のすべての構造化データをリッチリザルト テストがサポートしたことが理由です。
しかしながら、リッチリザルトに使われていない構造化データのチェックにリッチリザルト テストは対応していません。
構造化データ テスト ツールの存続を望む声が多く寄せられました。
そこで、構造化データ テスト ツールの後継として Schema Markup Validator を、schema.org の運用管理のもとに 2021 年 5 月に公開しました。
それでも、Schema Markup Validator 公開後も構造化データ テスト ツールを使えていましたが、8 月 9 日に完全に提供を終了しました。
現在は、構造化データ テスト ツールにアクセスすると、リッチリザルト テストと Schema Markup Validator を紹介するページにリダイレクトされます。
リッチリザルト テストと Schema Markup Validator の二刀流で構造化データをチェック
今後は、リッチリザルト テストと Schema Markup Validator の 2 つのツールを併用して構造化データをチェックすることになります(構造化データチェック用ツールはそのほかにもたくさんありますが)。
基本的には、次のように使い分けします。
- Google のリッチリザルト用の構造化データ: リッチリザルト テスト
- リッチリザルトに使われていない構造化データ: Schema Markup Validator
リッチリザルトのためにマークアップする構造化データであれば、リッチリザルト テストを利用するといいでしょう。
構造化データのバリデーションチェックのほかにもリッチリザルト テストには次のような便利な機能があります。
- スマートフォン用 Googlebot と PC 用 Googlebot の切り替え
- レンダリング後の HTML コード取得
- レンダリング後のスクリーンショット取得
- 前回のクロール情報
Search Console の URL 検査ツールと同等の機能を持ちます。
UI も同じです。
一方で、リッチリザルトに Google が利用していない構造化データのバリデーションには Schema Markup Validator を使います。
Schema Markup Validator は、schema.org が定義しているすべての構造化データを検証できます。
ただし、値の正当性をチェックしないなどの制約が Schema Markup Validatorにはあることを念頭に置いておきましょう。