Google検索からのキャッシュ表示の機能は正式に終了、cacheコマンドもまもなく廃止

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Google は、ウェブページのキャッシュを見る機能を完全に廃止します。

テストではなく正式な廃止

Google の検索結果からキャッシュを表示するリンクが削除されていることを先日報告しました。
テストの可能性もあったのですが、正式に廃止したとのことです。

Google SearchLiaison が X で認めました。

検索結果に出てきたページにアクセスしても正常に読み込まれないときに、古くなっている可能性があるとはいえ、Google が保存しているキャッシュを見られるのは便利な機能でした。
しかし昨今ではそういった状況は随分と改善され、キャッシュ表示機能は必要なくなったと判断したそうです。

cache: コマンドも廃止予定

キャッシュリンクは削除されたものの、cache: 検索構文を使えば今でもキャッシュを直接表示できます。
しかしながら、cache: 検索も近い将来に廃止する予定です。

つまり、Google がインデックスしているウェブページのキャッシュはまもなく完全に見ることができなくなります。

なお、キャッシュ表示を無効にする noachive robots meta タグには影響しません。
このタグは引き続きサポートされます(とはいえ、キャッシュ表示機能がなくなれば、Google 検索では意味をなさなくなるようにも思いますが)。

代替ツール

キャッシュは、Googlebot が実際に見ているページではありません
したがって、廃止されても SEO においては深刻な影響はありません。
便利な使いみちは確かにありましたが、なければないでどうとでもなります。

Google がページをどのように見ているかを調べたいときは、Search Console の URL 検査ツールを使います。
Search Console で管理していないサイトは、リッチリザルトテストで代替可能です。

キャッシュ機能ほど手軽ではないし同等の機能ではないのですが、SEO 用ツールで代用するほかありません。

X で SearchLiaison アカウントを運用している Danny Sullivan 氏もキャッシュ機能の廃止を残念がっています(ダニーは、Google に入るずっと前から SEO 業界の人だった)。
Google インデックスのキャッシュリンクの代わりに、Internet Archive の Wayback Machine が保持するアーカイブへのリンクを提供できればいいと望んでいますが、あくまでも個人的な希望であり、そういった計画があるわけではありません

SEO 用途ではなく、検索ユーザーとしてもキャッシュが役立つ場面もあったので、この機能が廃止されるのは僕も残念です。
でも受け入れるしかありません。
1 年もたてば「そいうえば、そんな機能もあったね」と懐かしがれるようになるのではないでしょうか。