ブログのコメントをメインコンテンツの一部としてGoogleは扱う、良くも悪くも評価対象に

[レベル: 初級]

新年あけましておめでとうございます。
2020 年の最初の更新です。
みなさまのお役に立ててもらいたい記事を今年も投稿していきたいと思います(ちなみに、年内に 4,000 記事に到達予定です😃)。

サイト所有者ではなく訪問ユーザーが投稿したコメントであることを Google は認識しようとしますが、書き込まれたコンテンツはそのページのメインコンテンツとして扱われることがあります。

コメントはメインコンテンツの一部

ブログのコメントを Google はメインコンテンツとして扱うのか? それとも補助的なコンテンツとして扱うのか?

このような質問が英語版オフィスアワーで出ました。
John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は次のように回答します。

状況にもよるが、ページのメインコンテンツの一部としてみなすこともある。

フッターやサイドバーのようにページのテンプレートの一部になっているような要素はさほど重要視しない。しかし記事やそのページにある変化するコンテンツ、これにはコメントも含まれるが、そういったものはメインコンテンツとして見ることもあるだろう。

ブログに書き込まれたコメントであるということを理解しようとはするだろう。それでも本質的には、コメントはメインコンテンツの一部だ。

ブログの記事に十分なコンテンツがない一方ですごく良いコメントがたくさんあったとしたら、そういったコメントはそのページにおいて非常に役立つから無視してはいけないと、最初の段階で判断するケースがときどき起こりうる。

以前からコメントは評価対象

ユーザーが書き込んだコメントがメインコンテンツの一部、言い換えればそのページの評価に影響を与えることは新しい事実ではありません。
ミューラー氏ほか、ゲイリーも過去に言及しています。

気を付けたいのは、コメントはプラスの評価にもなりうるしマイナスの評価にもなりうるということです。

役に立つ情報が含まれるコメントならページの評価に良い影響を与えるでしょう。
反対にスパムのようなコメントが多数書き込まれていたらページの価値を下げてしまいます。

こういった観点から、コメントの監視は大切です。
無条件に公開するのではなく、管理者がモデレーションしてから公開するのも 1 つの対処作です。
スパムコメントをブロックするプラグインの利用もいいでしょう。

すべてのコメントがインデックスされるとは限らない

良いコメントであればという条件が付くにせよ、コメントがページの価値を高める可能性があることは魅力的に響きます。

しかしながらコメントが必ずしもインデックスされるとは限りません。

たとえば、コメントセクションを JavaScript で生成するような仕組みを使っていたとしたら、その JavaScript を Google がレンダリングできなければなりません。
JavaScript によるコメント表示機能を利用しているなら、URL 検査ツールできちんとレンダリングされているかどうかを確認しておく必要がありそうです。

余談ですが、コメントをインデックスさせたくなければ JavaScript で表示するように構成し、その JavaScript を robots.txt でブロックしておくという技が使えますね。

一方で、WordPress の標準のコメント機能のように静的な HTML でコメントが生成される場合はレンダリングを心配する必要は通常はありません。
それでも、コメントが(クロールされても)インデックスされないケースが発生することがあります。

インデックスされなければ当然のことながらページの評価には(プラスにもマイナスにも)影響しません。

コメントがインデックスされているかどうかは、そのコメントの部分的にコピーして検索してみると調べられます。

コメントがインデックスされる状況とされない状況に関しては、Glenn Gabe(グレン・ゲイブ)氏がこちらの記事で深く分析しています。
興味がある方は参考にしてください。

コメント投稿を利用しているサイトでは、コメントはプラスにもマイナスにも働くということを認識しておきましょう。