Googleは、メインサイトとは独立しているセクションを区別して別評価する

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Google は、サイトのセクションがメインサイトのコンテンツから独立しているか、または区別できるかを判断してメインサイトとは別評価します。

コンテンツのジャンルがメインのサイトコンテンツと完全に異なると評価は別扱い

大手パブリッシャーの Forbes が運営する Forbes AdvisorFortune が運営する Fortune Recommends は、メインとなる報道コンテンツ(ニュース記事)とは異なり、金融関連のお役立ちコンテンツを提供する “アフィリエイト” コンテンツを提供しています。

この 2 つのサイトを含め同様の形態をとっているメディアサイトの該当セクションが、最近になって著しく検索トラフィックを減少させました。
分析した Glenn Gabe(グレン・ゲイブ)氏は、サイトの評判の不正使用(俗称、寄生サイト)に対するアルゴリズムによる処理 のテストが始まっているのではないかと推測しました。

しかしながら、まだテストは始めていないと、この推測を否定するコメントを Google の Danny Sullivan(ダニー・サリバン)氏からゲイブ氏は得たとのことです。

そしてサリバン氏に続いて、別の担当者から次のようなメッセージも届きました。

Our systems aim to understand if a section of a site is independent or starkly different from the main content of the site. This helps us surface the most useful information from a range of sites.

私たちのシステムは、サイトの一部がサイトのメインコンテンツから独立しているか、または大きく異なっているかを理解することを目指しています。これは、さまざまなサイトから最も役立つ情報を提供するのに役立ちます。

この担当者は、サードパーティ製のコンテンツをサブディレクトリやサブドメインで運用することに対する見解を示した 2019 年の X(当時は Twitter)での投稿を関連情報として示しました。

第三者が他のドメインのサブドメインまたはサブフォルダでコンテンツをホストできるかどうかという質問を受けてきました。これはガイドラインに反するものではありません。しかし、この慣行が広まるにつれて、そのようなコンテンツがメインサイトから独立しているかどうかをより適切に認識し、それに応じて処理するために、システムが改善されています。

全体的に、メインサイトの一部であるかのように提示されたコンテンツを含むサブドメインまたはサブフォルダを、綿密な監督やプライマリサイトの関与なしに、他者に使用させることはお勧めしません。

検索で最高の成果を上げるには、独自のブランドを反映した、独自の努力による付加価値のあるコンテンツを提供することをお勧めします。

サイト評判の不正使用とは別の検索システムの改善か?

Forbes や Fortune などの大手パブリッシャーがサイト内で運営するアフィリエイトセクションが検索トラフィックを減らしたのは、そのサイトのメインとなるコンテンツと大きくかけ離れたテーマのコンテンツが含まれているセクションを、本体とは切り離して別扱いで評価する検索システムの改良だった可能性があります。

少なくとも、サイトの評判の不正使用に対策する検索システムとは別ものです。

ディレクトリで区切られたセクション単位で評価するシステムがGoogle 検索には存在するそうです。
したがって、特定のセクションだけの検索トラフィックがサイトのほかの部分とは異なる順位変動を見せるのはありえることです。

サイトの評判の不正使用の対策に特化した検索システムではなくても、寄生サイトの対策を Google は進めているようにも思えます。

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