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Google は、 WordPress の開発・運営元である Automatic と提携し、中小のニュースパブリッシャー向けの新しい CMS を提供することを発表しました。
「Newspack(ニューズパック)」という名称の CMS です。
Nespack は試験参加のパブリッシャーを現在受け付けており、今年後半の正式公開を予定しています。
中小パブリッシャー向けの Newspack
誰もが知るような大きなパブリッシャー、(海外であれば The New York Times や The Guardian、日本であれば朝日新聞や日経新聞)とは異なり、地方紙を発行しているような中小のパブリッシャーはリソースが潤沢ではありません。
ニュースをウェブで発行するために必要な、
- ウェブサイトの設計、デザイン
- CMS の管理運用
- 購読課金システムの構築
こうしたことに、人的・時間的・予算的に十分なコストをかけられないことも多いはずです。
パブリッシャーの本質的な使命はニュース記事の発行でありウェブサイトの技術的な構築ではありません。
そこで、中小のパブリッシャーたちが本来の使命にフォーカスできるように、Newspack の提供を Google は決定したのです。
Newspack を開発するために、Google は 120 万ドル(日本円に換算して約 1 億 3000 万円)を投資しています。
Google 以外にも複数の出版関係の企業や団体が(Google には遠く及ばないものの)多額の資金を援助しています。
Newspack は、WordPress をベースとして、ニュース記事の発行に必要な機能やプラグインが使いやすい形で搭載されるものと思われます。
また、ニュースサイトのビジネスモデルに不可欠な次のような仕組みも備わるようです。
- 広告配信
- 購読課金
- 会員管理
Newspack はニュースパブリッシャー向け CMS ではありますが、企業のオウンドメディア用としても利用できるかどうかが気になります。
実際にどのような CMS として公開されるのかの具体的な仕様はまだわかりません。
冒頭でもお伝えしたように、パイロットプログラム参加のパブリッシャーを現在募集しています。
応募要件がありますが、興味がある発行者はパイロットプログラムに申し込んではいかがでしょうか。
応募要件の詳細と申込み方法は Newspack 公式サイトで確認してください。
ニュース発行者ではないコンテンツ発行者は、Nespack 正式版がどのような CMS になるのか今年後半までに全容が明かされるのを楽しみに待ちましょう。