[レベル: 上級]
Search Console に Discover のデータがレポートされないことは、コンテンツの品質が低いことを意味しません。
ただ単に、Discover フィードに掲載されていないだけです。
Discover のパフォーマンスが SC でレポートされない理由
今年の 4 月から Search Console で Discover のパフォーマンスレポートが提供されるようになりました。
検索結果と Discover の 2 種類に検索パフォーマンスレポートが分かれています。
ところが、Discover の項目が表示されていないサイトもあります。
どうしてでしょうか?
答えは単純です。
そのサイトのコンテンツが Discover フィードに掲載されたことがないか、もしくは掲載されていたとしてもレポートするほどには十分なデータがないかです。
サイトの品質が低いことを示す判断基準にはなりません。
It's not a quality judgement — it's basically just that we don't have enough data for your site in the Discover feed (similar to how we don't show different structured data types if we don't have data for your site for them).
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) 2019年7月16日
ユーザーの興味関心 + やっぱり品質?
Discover のヘルプには次のように書かれています。
(Discover フィードでの)ページのランキングを上げるには、ユーザーの関心を引くと思われる内容のコンテンツを投稿することが唯一の方法となります。
※強調は僕による
Discover に掲載させるには、ユーザーが興味関心を持つコンテンツを公開することが最も重要です(もっとも、明示的なキーワードでユーザーは検索するわけではないので、これが簡単ではないことも事実ですが)。
そうは言っても、品質はまったく考慮されないとかと言えばそれも正しくはありません。
次のようにもヘルプは言及しています。
コンテンツの品質に加え、ページの内容とユーザーの興味や関心がどの程度一致するかがアルゴリズムによって判断され、Discover コンテンツがランク付けされます。
※強調は僕による
品質もやはり関わってきます。
結局、品質は大切なのか大切じゃないのかがちょっとややこしくなってきたかもしれないので整理します。
- コンテンツの品質は Discover のランキング要因の 1 つである
- しかし、Search Console のパフォーマンスレポートに出てこないからといって、それはサイトの品質が低い証拠にはならない
Discover 最適化の第一歩は日々の更新
Discover に掲載されていないとしたら、いちばんの理由は更新型のコンテンツを日々公開していないからでしょう。
昨日の記事でも書いたように、(少なくとも現状の日本では)コンテンツの新しさが Discover フィードの掲載には決定的に重要です。
Search Console のパフォーマンスに出てこない限りは、どんなトピックの記事が掲載されやすくユーザーにクリックされるのかのデータを取ることもできません。
Discover からのトラフィックを望むのであれば、まずは日々の更新から始めましょう。
新たな流入チャンネルとしての Discover
Discover に掲載されるようになると、新たな流入チャンネルを確保できます。
トラフィックの 10 分の 1 (あるサイトでは 40 万アクセスのうち 4 万)が、Discover 経由になっているサイトもあるとのことです。
Will the new data present information also about the impact of Google Discover, which is more prominent in the Google App?
Asking, because I have a couple of client (and not news sites), whose 1/10 of their traffic is from Discover (ie: 40K when 400K is the monthly traffic)— Gianluca Fiorelli (@gfiorelli1) 2019年7月18日
僕のサイトでも、検索パフォーマンスがレポートするトラフィック(検索結果 + Discover)の 10 % 近くが今は Discover 経由になっています。
10 % を超えられるようなコンテンツをどうやったら提供できるかを研究中です。😉