[レベル: 上級]
Google は、SGE (Search Generative Experience) が生成する解答本文に関連コンテンツへの外部リンクを挿入する改良を今月初旬に加えました。
しかし、2 週間ほどするとリンクの挿入を停止しました。
かと思いきや、再びリンクを挿入するようになりました。
ただし、フォーマットが異なっています。
リンク挿入を停止
リンクが挿入されるようになったときの SGE のスナップショットです。
ベースは白のテキストですが、ピンクの単語やフレーズは関連コンテンツへの外部リンクになっています。
📝すずき補足:テキストのカラー(スナップショットのカラー)はクエリによって異なる
ところが先週、以前の、外部リンクがないフォーマットのスナップショットに戻ってしまいました。
僕以外にも気付いた人が何人もいました。
@rustybrick @lilyraynyc @glenngabe The outbound links have disappeared from my SGE. Have you noticed this happening with your search results as well?https://t.co/lmhJmThlEm pic.twitter.com/CVO9P6Enz2
— Kenichi Suzuki💫鈴木謙一 (@suzukik) August 17, 2023
リンク消滅について、Google の Search Liaison は X(旧 Twitter)で次のコメントを出しています。
裏付となるリンクは常に存在していました。その点は変わっていません。最初に導入したカルーセルは今でもそこにあり、メニューアイコンを開くことでインライン表示されるリンクを見ることができます。ただし、異なるフォーマットの実験はまだ続いているので、変更は今後も続くでしょう。
We've always had corroborating links. That hasn't changed. The carousel that we launched with is still there; you can use the menu icon to open for links to appear inline. That said, the experimenting we've done with different formats is not over so changes will continue.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) August 18, 2023
リンク挿入は確定した機能ではなく実験としての導入だったようです。
展開式デザインで外部コンテンツへのリンクを再び挿入
今朝、SGE を試してみると、再び外部コンテンツへのリンクが挿入されるようになっていました。
しかし、フォーマットは異なります。
展開式デザインに変わっていました。
文の後に下向きの矢印が入っています。
矢印をクリックすると展開し、関連コンテンツが表示されます。
以前は、サイト名を列挙するだけでした。
新しいフォーマットは、次の情報を提供します。
- 記事タイトル
- サイト名(ファビコン付き)
- 公開日(ない場合あり)
- サムネイル画像
動画でのキャプチャです。
参照先が多い場合はカルーセルになっています。
こちらはモバイル検索での、外部リンク付き SGE です。
PC 検索と同じように展開式のデザインです。
タップで関連コンテンツが出現します。
スッキリ、見やすく
スナップショットに外部リンクが挿入され参照先が明確になったのは、良い改良といえます。
しかしながらリンクが多すぎるため、ややうっとおしい印象を僕は感じていました。
新しいフォーマットにはうっとおしさを感じません。
記事タイトルやサムネイル画像、公開日などの情報が追加されたことで、リンク先コンテンツの内容がどんなものなのかの手がかりも手に入ります。
悪くないんじゃないでしょうか。
とはいえ、より使いやすくするための改良は今後も続くでしょう。