GoogleがAbout this result機能を拡張: 著者情報とカルーセル

[レベル: 上級]

About this result 機能を Google は拡張しました。

About this result は検索結果に掲載されたコンテンツの発行元サイトの情報を提供する機能です。
2021 年 2 月に米 Google の英語検索で導入されました。
日本では、「この結果について」という名称で 2022 年 11 月に導入されています。

この結果について

著者情報を専用ページで提供

About this result は、検索結果の 3 点ドットをクリック/タップで出現する検索結果のパネルで参照できます。
パネルの中にある “More about this page” からは、その結果の About this result の専用ページにアクセスできます。

More about this page

著者情報も専用ページに掲載されるようになりました。

More about this page
📝英語ページなのでラベルは “Author”

検索結果に出てきたサイトがどんなサイトなのかに関する情報に加えて、誰が作成したコンテンツなのかも調べられるようになりました。
信頼できる情報かどうかを確かめることに役立つこともありそうです。

なお、About this result での著者情報の提供についての Google のアナウンスでは、パネルの中で著者情報を見られるように書かれているのですが、僕が調べた限りでは専用ページでしか見られませんでした。
さらに、著者情報が出ている About this result はかなり少ないです。
対象が少ないためか、それとも展開中だからか理由はわかりません。

カルーセルでも About this result

3 点ドットからだけではなく、検索結果の中のカルーセルで About this result が掲載されるようにもなりました。

そのサイトのドメイン名で検索した場合が対象です。

こちらは、絶滅危惧種を守る活動をしている環境保全団体の WWF (World Wide Fund for Nature) のサイトのドメイン名である worldwildlife.org を検索した結果です。
カルーセルに、About this result に出てくる情報が掲載されます。

カルーセルでの WWF の About this result

ドメイン名で検索するユーザーはそのサイトのことを知りたがっているはずです。
目立たない 3 点ドットからではなく、検索結果の中にそのサイトに関する情報が出ていれば、ずっと見つけやすくなります。

About this result 拡張機能は英語検索での提供

About this result の著者情報とカルーセルでの掲載は英語の検索で提供されました。
About this result はグローバルで提供されたので、これらの拡張機能もいずれはグローバルで展開されることを期待しましょう。

Google としては、About this result をユーザーにもっと利用してほしいはずです。