発展を続けるGoogleの音声検索とダイレクトアンサー

[レベル: 中〜上級]

この記事では、Googleのダイレクトアンサーと音声検索の進歩を具体例で紹介します。

ダイレクトアンサーとは?

「ダイレクトアンサー」は、僕のブログでは初めて使った用語かもしれません。
アンサーボックス」と呼ぶ機能と同じ機能と考えてください。

検索結果とは別に、検索結果の上部にそのクエリに対する回答を表示します。

ナレッジグラフの情報の一部が(加工して)使われる場合もあるし、他のウェブページからの引用の場合もあります。

ダイレクトアンサーと音声検索をプロモーション

米GoogleのGoogle+公式アカウントはときおり、ダイレクトアンサーと音声検索を実例でプロモーションします。
ここ数日は連続でプロモーションを投稿していました。

実際に音声検索で検索してみました。

“who was the last undefeated team in college baseball?”(大学野球で最後まで負けなかったチームは?)のダイレクトアンサーです。
who was the last undefeated team in college baseballのダイレクトアンサー

投稿では「baseball」ではなく「basketball」ですが、出なかったので置き換えました。

“how many glasses of wine do you drink at Seder?”(セデルにはワインを何杯の飲むのか)のダイレクトアンサーです。
how many glasses of wine do you drink at Sederのダイレクトアンサー

「セデル」はユダヤ教のお祭りです。

“when does baseball season start?”(野球のシーズンが始まるのはいつ)のダイレクトアンサーです。
when does baseball season startのダイレクトアンサー

野球はMLBのことを意味していると認識するのはごく自然です。
日本なら「プロ野球はいつ開幕するの?」のようになるでしょうか。

“who invented the peanut butter and jelly sandwich?”(ピーナッツバターとジェリーのサンドイッチを発明したのは誰)の結果です
who invented the peanut butter and jelly sandwichのダイレクトアンサー

ピーナッツバターとゼリーのサンドイッチ」というのは、2枚の食パンのそれぞれの片面にピーナッツバターとジャムを塗って合わせたサンドイッチだそうです。
僕は初めて知りました。

“what is spring fever?”(スプリング・フィーバーとは?)のダイレクトアンサーです。
what is spring feverのダイレクトアンサー

「spring fever」というのは、春先のもの憂さや落ち着かない気分のことだそうです。

質問によっては回答を音声でも読み上げます。

ダイレクトアンサーのなかで、重要なワードが太字表示されているのにも注目です。
「何杯飲むのか ⇒ four(4杯)」、「誰が発明したのか ⇒ Julia Davis Chandler(ジュリア・デイヴィス・チャンドラー」などが強調されていますね。

Google日本のダイレクトアンサー

日本のGoogle (google.co.jp)も音声検索とダイレクトアンサーには当然力を入れています。

公式ブログで紹介しているし、CMでもプロモーションしています。

こちらも実際に音声で検索してみました。

Googleの由来のダイレクトアンサー

テザリングとはのダイレクトアンサー

日本語でも回答を音声で読み上げるクエリがあります。

複雑な質問にも対応できる英語と比べると、日本語がダイレクトアンサーで答えるクエリはずいぶんと限られています。
それでもカバー範囲が広がっていることは確かです。

音声検索とアンサーエンジンの発展

米国では、10代の若者の50%以上がGoogle音声検索を毎日使うという調査データがあります。
こうした事実もあり、Googleが今もっとも注力する技術開発の1つが音声検索です。

またセマンティックの進歩で、ナレッジグラフに代表されるように、10本の青いリンクではなく答えを提供するアンサーエンジンへとGoogleは進化しています。

今日紹介した、音声検索とダイレクトアンサーはまさにこうしたGoogleの発展を感じさせます。