[レベル: 上級]
求人検索のための Job Posting をさらに多くの国で Google はサポートを始めました。
また、求人検索による成功事例がデベロッパー向けサイトに公開されています。
11か国に展開
米国から始まった求人検索は、中南米の5か国にもその後展開され、現在は11か国にまで増えました。
Job Posting を解説するデベロッパー向けサイトには、この記事を書いている時点では次の国がリストされています。
- アフリカ
- ケニヤ
- ナイジェリア
- 南アフリカ
- アジア
- インド
- ラテンアメリカ
- アルゼンチン
- ブラジル
- コロンビア
- チリ
- メキシコ
- 北米
- カナダ
- アメリカ
最初の米国以外は開発途上国ばかりだったのですが、先進国のカナダが加わったのが個人的には印象に残ります。
求人検索で CVR 4.5倍
求人検索による成功事例がデベロッパー向けサイトに追加されました。
ZipRecruiter(ジップリクルーター) という求人・転職サイトの事例です。
ZipRecruiter は JobPosting 構造化データを実装し求人検索に掲載されることで次のような成果を得ました。
- ほかの検索エンジンと比べると Google からの検索はコンバージョン率が3倍
- JobPosting の実装後は実装前よりも Google のオーガニック検索のコンバージョン率が 4.5 倍に上昇
- Google 検索から求人ページに訪問したユーザーの直帰率はほかの経路からより 10% 低い
- 非ブランド検索(サイト名やサービス名を指定しない検索)の月間アクセスが 35% 増加
目を見張る成果と言っていいでしょう。
こちらは、ZipRecruiter の求人ページをリッチリザルトテストで検証した結果です。
たしかに、JobPosting の構造化データがマークアップされています(とはいえ、推奨プロパティはかなり省いている)。
求人検索に関していつでも気になるのは、日本での導入はどうなるのかです。
Google I/O で、Google のマリヤさんに聞いてきましたが、回答はいつもどおりで「いつ提供するかはわからない。状況を見ながら」とのことでした。
キャプチャ画像を見るとわかるように、日本の求人も ZipRecruiter はマークアップしています。
日本に求人検索が導入されたとしたら、いち早く掲載されるかもしれませんね。