[レベル: 上級]
多言語の検索をどのように処理しているかを Google は検索セントラルブログで解説しました。
検索結果の言語を自動的に選択
Googleは、ユーザーの言語設定だけに従って検索結果に出てくるコンテンツの言語を決定しません。
複数の要因に基づいて、検索結果に最適な言語を自動的に判断します。
たとえば次のような要因を考慮します。
- ブラウザの言語設定
- デバイスの言語設定
- 検索の表示言語の設定
Google ユーザーの約半数はマルチリンガルだそうで、設定とは異なる言語で検索します。
複数の言語要因を考慮に入れることにより、マルチリンガルユーザーは、設定を常に更新することなく、さまざまな言語で検索でき、その言語の結果を得ることができます。
多言語地域の人は、検索言語とは異なっていても、一般的に使用されている現地言語の結果の一部を手にしたい場合があります。
この柔軟性により、ユーザーはキーボードや設定でサポートされていない言語で検索しても、関連性の高い有用な結果が得られます。
たとえば、インドの人はデーヴァナーガリー文字ではなくラテン文字を使用してヒンディー語で検索する場合がありますが、どちらの文字で書かれていてもヒンディー語の結果を得られます。
特定の言語で検索結果を表示する方法
前述したように、Google 検索は 1 つの言語だけに検索結果を制限しません。
しかし、特定の言語で検索結果を絞り込む方法が提供されています。
検索結果ページの「ツール」を用います。
たとえば、英語で検索したときに英語ページばかりが出てきたとしても、日本語のコンテンツだけに検索結果を絞り込めます。
言語フィルタの利用方法はヘルプページで詳しく説明されています。
言語マッチングシステムのアップデート
言語の意図をほとんどの場合 Google は正しく把握できているそうですが、言語の選択は世界中で複雑です。
複数の言語を話す人々に最適に対応するために、バイリンガル検索や、最近発表された SGE の英語とヒンディー語の応答の切り替え機能などの実験を継続しています。
過去数か月間で、言語マッチングシステムを改善する一連のアップデートを Google はリリースしてきました。
2週間前にも最新のアップデートを実施していたとのことです。
これらのアップデートよって、検索した言語と結果の言語のマッチングが全体的に向上しました。
マルチリンガルの検索ユーザーが複数の言語の結果にアクセスするための柔軟性も保たれることが期待できます。
複数の言語で検索することが多いユーザーに役立つ改善に Google は継続的に取り組んでいます。
一方で、多言語ユーザーをターゲットにグローバルサイトを運用してるなら、それぞれの言語向けのページを個別に作成する必要があります。
どの国のどの言語のユーザーに向けたコンテンツなのかを Google に正しく理解してもらうため設定・構成は必須です。