[レベル: 中級]
EC サイトのための動画 SEO のベストプラクティスを Google は検索セントラル公式ブログで解説しました。
この記事を公開している時点では日本語訳がまだ出ていないので、要点をかいつまんで紹介します(僕からの補足も付きます)。
Google 検索で動画が掲載される場所
Google 検索では次の 2 つの場所で動画が掲載されます。
- ウェブ検索
- [動画]タブ
多くの場合はサムネイル画像が付きますが、動画の中の重要なシーンの目次が付く場合もあります。
Key moments(キーモーメント)とも呼ばれる機能です。
YouTube にアップロードした動画ではキーモーメントの設定は簡単です。
動画の説明欄に
- そのシーンの見出し
- 再生時間
の 2 つを記述するだけです。
YouTube(と一部の動画投稿サイト)以外にアップロードした動画、たとえば自社サイトで公開している動画の場合は Clip
構造化データでマークアップしますが、現在は新規募集を停止しています。
EC サイトでの動画の利用場面
EC サイトで動画を利用する場面は主に次の 3 つです。
- 商品ページ: その商品を欲しくなると思ったり機能がわかったりする動画を商品ページに掲載します。
- 記事: 記事コンテンツ(ブログがあるならブログ記事)に動画を含めます。その商品のレビューや他の類似商品との比較、商品の裏話など購入に役立つコンテンツの動画のほか、ショップ・会社を紹介する動画も訪問者に喜ばれるかもしれません。
- ライブ配信: 動画の高度な使い方としてライブ配信があります。顧客とリルタイムで交流できます。ライブ配信を提供しているサービスを利用します。
これらの動画は Google 検索に掲載される機会がありますが、作成した動画はソーシャルメディアなど検索以外のプラットフォームでも公開するといいでしょう。
動画を効果的にに活用する方法
Google 検索と Discover で動画を効果的に活用するのに役立つ技術的な施策があります。
- 構造化データ: 動画用の構造化データでマークアップします。特に商品ページの動画には重要です。
Google の動画の理解を手助けします。 - 専用ページ: 動画の露出を最大に増やしたいときは、動画だけの専用ページを作ります。「X 社製コーヒーメーカーのお手入れ方法」というタイトルのページの方が、掃除の仕方のほかにもたくさんの情報が書かれたX 社製コーヒーメーカーの商品紹介ページよりもユーザーの興味を引くでしょう。商品ページと専用ページの両方に同じ動画を掲載しても問題ありません。
- LIVE バッジと Indexing API: ライブ配信動画の場合は「LIVE バッジ」が付くように構成します。ライブ配信していることがユーザーにわかります。
ライブ配信は即時性が求められます。すばやくインデックスさせるために Indexing API を構成します。 - 動画サイトマップ: 動画を含むページを Google が発見できるように動画サイトマップを送信します。
- そのほかの構造化データ: 動画構造化データのほかにも動画コンテンツに適した構造化データがあります。
Google が公式ブログで解説した EC サイト向けの動画ベストプラクティスは以上です。
EC サイト運営者の方は参考にしてください。