「自社の商品を海外にも販売してみたい」、そう思っているサイト管理者も多いのではないでしょうか。
しかし、海外といってもどの国へ売ればいいのか、PPCを打つとしたらどのくらいのコストで利益が上がるのか、こういった問題にまずぶつかります。
そこで登場するのが、Google Export Adviser(グーグル・エクスポート・アドバイザー)という、Google UKが提供するツールです。
Google Export Adviserを使うと、指定したキーワードの検索ボリュームの国ごとの傾向、関連キーワード、トレンドなどを知ることができます。
日本政府が多額の予算をかけて世界に売り込もうとしている「manga(漫画)」で調べてみました。
「Region」のドロップダウンリストで対象地域を選択できます。
G20は、先進7か国と欧州連合に新興経済国12か国を加えた20の国と地域です。
色の濃いところほど、検索ボリュームの多い地域になります。
左メニューには関連キーワードと検索上昇中のキーワードが表示されています。
これは、Google Insights for Searchの機能の一部と同じです。
地図上の国にカーソルを当てると、Google AdWordsでのCPCを知ることができます。
クリックすると、その国での検索ボリュームの推移を表示します。
これは、Google Trendsの機能を取り入れています。
表示形式に「on a chart」を選ぶと、国ごとの検索ボリュームとCPCの幅をチャート形式で比較できます。
「in a table」を選ぶと、表形式で表示し、スコアでランク付けもしてくれます。
Google Export Adviserには、もう1つパワフルな機能が存在します。
「Profitability Calculator(プロフィタビリティ カリキュレイター)」といって、CPCやコンバージョン率、仕入れ価格、送料、販売価格などから、どのくらいの利益が見込めるかをシミュレーションするツールです。
このツールを使えば、利益が出そうか、あるいは利益は期待できずマイナスになるのかを、事前に想定できます。
もちろん、あくまでもデータ上の算出ですから完全に信用はできませんが、何も手がかりのない状態よりはずっと頼りになるでしょう。
なお通貨単位は、UKなので「£(ポンド)」になっています。
Currency Converterというツールを使うと、簡単に日本円から英ポンドに換算できます。
Google Export Adviserは、海外マーケットに参入しようとするなら、ぜひともマーケティングに活用したいツールです。
もっとも、Profitability Calculatorは国やキーワードに依存しないので、日本の市場が対象でも通貨単位を日本円に直せば、CPAを測るのに十分利用価値はありますね。