Google、Search Consoleの正規化レポートの不具合を発生から2か月たってようやく解消

[レベル: 上級]

Google は、Search Console のページインデックス レポートで発生していた正規ページを誤って検出する問題を、発生から 2 か月たってようやく解消しました。

代替ページを不適切にレポート

一部のサイトで 7 月上旬から、ページのインデックス登録レポートの「代替ページ(適切な canonical タグあり)」の警告が増加しています。

代替ページ(適切な canonical タグあり)

いち早くこの状況を発見した Rafael Martin Soto 氏が状況を詳細に調査しました。
要点を簡潔にまとめると次のようになります。

  • 7月から、Google はトップページからリンクが張られたページを、もっと優れたコンテンツページよりも canonical として誤って選択
  • canonical の選択において、トップページからリンクされているページに大きく重み付けしているようだ
  • このため、優れたページが降格し、関連性の低いページが推進されている
  • 原因は、Google の緩い重複コンテンツの閾値の設定だと思われる
  • サイトの速度などの技術的要因は原因ではないことが判明している

また、おそらく関連して、クエリに対して関連性が最も高い画像や動画ではなく、正規ページからの画像や動画を検索結果に表示するようになっていたそうです。

Google は問題を認識しつつも

正規化処理に発生した問題を Google は認識できていたようです。
しかし、ほんの一握りのサイトに起きており重大な障害ではなかったため、公式に通知する必要はないと判断しました。

一部のサイトにおいて、正規化に関しておかしなことが少しあったと思うが、投稿に値するほどではなかった。今では落ち着きを取り戻したようだ。

実際、正規化の問題を僕の Search Console で確認できたのは 1 サイトだけでした(このブログ😔)。

問題は解消に向かう

ミューラー氏がコメントしたように、誤った正規化の問題は解消し始めたようです。
9 月 4 日頃からです。

影響を受けていたページは正常に戻り、適切な動画と画像が検索結果に表示されるようになってきたとのことです。

Search Console のインデックスレポートで露見した正規化の問題に気付いていて、サイト側に原因があるように思えていなかったとしたら、心配いりません。
Google 側に原因があり、状況は改善しつつあります。