[対象: 全員]
Stone Temple ConsultingのEric Enge(エリック・エンガ)氏がGoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリーズ)氏にインタビューしました。
その内容をブログで公開しています。
9個のQ&Aがあります。
この記事では、そのなかから、僕たちの今の最大の関心事である“モバイル”に関するものを3つ紹介します。
なお逐一の訳ではなく、要点を絞って簡潔にまとめています。
「スマホ対応」ラベルの適用条件
[質問]
「スマホ対応」(英語では、“Mobile-friendly”)のラベルが付く条件として次の項目を公式アナウンスでは挙げている。
- 携帯端末では一般的でないソフトウェア(Flash など)を使用していないこと
- ズームしなくても判読できるテキストを使用していること
- ユーザーが横にスクロールしたりズームしたりする必要がないよう、コンテンツのサイズが画面のサイズと一致していること
- 目的のリンクを簡単にタップできるよう、それぞれのリンクが十分に離れた状態で配置されていること
これら以外、たとえばページの表示速度やサーバーエラーなどは考慮されないのか?
[回答]
対象範囲と正確性を改善していくつもりだが、現状では、Mobile Friendly Testツールに合格すれば検索結果でそのラベルが表示される。
このツールが適用基準を知るために現在もっとも使える手段だ。
サーバーエラーが間接的に影響することはありうる。
たとえば、そのページが(モバイルに対して)404エラーを返していたらインデックスしないからラベルを付与されることはないだろう。
他のほとんどのサーバーエラーに関しても同じことが当てはまる。
オーソリティの必要性
[質問]
スマホ対応ラベルは、適用条件を満たしていればいいのか?
サイトのオーソリティや信頼性も関係してくるのか?
[回答]
条件さえ満たしていれば、どんなサイト(ページ)でもラベルが付く可能性がある。
今のところはシンプルで、Mobile Friendly Testツールに合格すればラベルを獲得できる。
将来の更新に備えて、ウェブマスターツールのモバイルユーザビリティレポートを絶えずチェックするといい。
Googleが修正すべきだと考える問題を、サイト全体にわたってレポートしてくれる。
モバイルのUXに関する重大な問題
[質問]
今までに見てきたモバイルのユーザー体験に関するもっとも深刻な問題にはどんなものがあったか?
2つ、3つ挙げてほしい。
[回答]
2つ、3つということではなく、「モバイル ユーザビリティ」のヘルプに記載している項目がよくある問題だと認識している。
- Flash が使用されています
- ビューポートが設定されていません
- 固定幅のビューポート
- コンテンツのサイズがビューポートに対応していません
- フォントサイズが小です
- タップ要素同士が近すぎます
これらを修正することが最初のステップになる。
加えて、PageSpeed Insightsのユーザーエクスペリエンス診断レポートも問題を浮き彫りにしてくれる。
以上です。
今まで知られていなかったような新しい情報ではありません。
しかしモバイル対応を確実にするためには3つとも再確認しておきたいですね。
インタビューのなかに登場した、Googleが提供するモバイル最適化ツールも上手に使いましょう。