Googleが年間に処理する検索は5兆件超、AI導入で検索需要は衰えず

[レベル: 初級]

Google は、年間 5 兆件を超える検索を処理しているとのことです。

AI による検索機会の拡大

パーソナライズされたショッピング体験に重要な役割を AI が果たすようになっていることを説明する記事で、Google は次のように述べています。

On Search, rich and multimodal experiences like AI Overviews, Circle to Search, and Lens give people new ways to express exactly what they want, more naturally than ever before. We already see more than 5 trillion searches on Google annually, and with AI, we’re continuing to expand the types of questions that people can ask. This means more opportunities for you to connect with consumers through entirely new kinds of questions. For example, with the launch of AI Overviews, the volume of commercial queries has increased.

検索において、AI 概要、かこって検索、レンズのようなリッチでマルチモーダルな体験は、人々がこれまで以上に自然に、まさに求めているものを表現するための新しい方法を提供します。私たちはすでに年間 5 兆件を超える検索を Google で確認しており、AI によって、人々が尋ねることができる質問の種類を拡大し続けています。これは、まったく新しい種類の質問を通じて消費者に繋がる機会が増えることを意味します。たとえば、AI による概要の開始により、商業クエリの量が増加しました。

📝強調は僕による

2025 年の内部データによる最新の数値です。
年間で 5 兆以上、単純計算で毎日約 137 万以上の検索をさばいていることになります。

通常のウェブ検索だけではなく、かこって検索や Google レンズなどすべてのタイプの検索方法を含めてだとは思われますが、それでも莫大な数字です。

過去に遡ると、2012 〜 2015 年は約 1.2 兆件、2016 年には少なくとも 2 兆件の検索を処理しているとのことでした。
10 年とたたずに、2.5 倍以上に増えてています。

かこって検索や Google レンズのように従来は存在しなかった AI 検索プロダクトの導入が一役買っているのでしょう。
AI Overview で「商業クエリの量が増加」と Google は言っています。
本当のことなのかもしれません。

こちらは私的なものになりますが、SparcToro が Datos の協力のもとに実施した調査では、 Google の全検索数は 2023 年と 2024 年を比較すると 21.64% の伸びを示しています。
📝すずき補足:米 Google の検索データ

Growth of Google Searches 2023-2024

Google 内 の AI による回答は、オーガニック検索の CTR を 約 70%、広告の CTR を約 12% を低下させているものの、検索量は増加していることが調査結果から見えてきたそうです。

Google が検索シェアを減らし始めたなんていうデータも出ているようです。
しかし、たとえそれが真実だったとしても、検索利用数そのものは減るどころか増え続けているようです。
利用形態を進化させつつも、Google 検索の需要は衰えていません。