[レベル: 中級]
FAQ(よくある質問)のリッチリザルトのコンテンツ ガイドラインを Google は更新しました。
複数のページでの同じ質問・解答の繰り返しを禁止しています。
同一 FAQ の繰り返しはガイドライン違反
FAQ リッチリザルトを解説している技術ドキュメントのオリジナル版にあたる英語ページで次の項目がコンテンツ ガイドラインに加わりました。
If you have FAQ content that is repetitive on your site (meaning, the same question and answer appear on multiple pages on your site), mark up only one instance of that FAQ for your entire site.
日本語ページはこの記事を公開した時点では未更新です。
追加項目を訳すと次のような内容になります。
繰り返される FAQ コンテンツ(サイト内の複数のページに出現する同じ質問と解答)がサイトにある場合は、サイト全体に共通の FAQ として 1 度だけマークアップします。
同じ FAQ を繰り返す事例
同じ FAQ を複数のページで使い回して、それをマークアップするサイトがあります。
特にトラベルサイトで多い印象です。
どのページにも「東京 23 区のおすすめスポットには何がありますか?」という質問(とその答え)を掲載し FAQPage でマークアップしています。
それが功を奏し、すべてのページで同じ FAQ を繰り返しているにもかかわらずリッチリザルトに出ています。
都内のホテルのほとんどすべてのページに、この FAQ を掲載していると思われます。
そのほかの質問も地域名を入れ替えて入るもののきわめて類似しています。
本当によくある質問というよりは、サイト側が作った(悪く言えば “でっち上げた”)よくある質問ではないかと疑ってしまいます。
[※すずき注: キャプチャしたサイトを攻撃する意図はありません。同じようなことをやっているサイトがたくさんあります(なので、ガイドラインに追加された)。僕が調べたなかではいちばんわかりやすい例だったので例として挙げました]
同じ、または意味的に同じ FAQ を繰り返すことがガイドラインで明確に禁止されました。
ガイドライン違反が認められた場合は、リッチリザルトが表示されなくなるでしょう。
手動対策を受ける可能性もあります。
また、完全に同一ではなかったとしても、一部だけを入れ替えた FAQ(トラベルサイトで言えば、地名だけを入れ買えたFAQ)はグレーゾーンです。
違反としてみなされることも想定できます。
乱用が多発するとと自分のサイトだけではなく、FAQ リッチリザルトそのものが廃止されてしまうかもしれません。
検索のエコシステムを守るためにも、ルールを守って正しく利用しましょう。