[レベル: 上級]
太平洋時間の先週木曜日、8 月 25 日(日本では金曜日の 8 月 26 日)に Helpful Content Update の展開を Google は開始しました。
Helpful Content Update は、ユーザーの役に立つコンテンツをより高く評価するアルゴリズム更新です。
一方で、検索エンジンからのトラフィック獲得を主目的としたユーザーの役に立たないコンテンツの順位を下げます。
コンテンツ品質にフォーカスしたアップデートということも手伝って、大きなランキング変動の発生も予想されました。
週が開けて、実際にどのくらいの変動が起きているのかをチェックしてみました。
結論を言うと、今の時点では目立ったランキング変動は確認できていません。
ランキングチェックツールが示す(示していない?)順位変動
有名どころのランキングチェックツールが示す順位変動の状況です。
グラフの右端に注目してください。
なお変化をより明確にするために、フィルタできるツールでは「米国 (google.com)」および「モバイル検索」に絞り込んでいます。
ロールアウトが始まった 8 月 25 日以降に若干の動きを示しているツールがあることはありますが、平時の変動幅の範囲内です。
最後のツール(AccuRanker)がかろうじてやや大きめの変動を検知しているくらいでしょうか。
多くのツールでは、むしろ、ロールアウト直前 (8/23, 8/24) のほうが動いているようにも見えます。
さらに言えば、8 月上旬の変動のほうがもっとずっと目立ちます(未公表のアップデートがあった模様)。
全体的には小規模な変動幅か?
局所的には、順位の顕著な入れ替わりが発生しているのかもしれません。
しかしながらランキングチェックツールを見る限りでは、全体的には変動は極めて小規模なようです。
とはいえ、結論づけるには時期尚早です。
展開完了までには最長で 2 週間ほどかかると Google は説明しています。
また、こうした大きなアップデートはロールアウト後に調整が入ることが珍しくありません。
Helpful Content Update の紹介記事で、ユーザーの役に立たない検索エンジンファーストなコンテンツとして次のような例を挙げていました。
実際には答えがない質問に答えるとコンテンツが断言していないか?
したがって今の段階で、Helpful Content Update によるランキング変動は小さいと断言してはいけませんね。(笑)
展開完了までは予断を許しません。
ところで、Helpful Content Update が適用されたのは英語コンテンツだけで、日本語にはまだ導入されていません。
当然のことながら、日本の Google にも関連が疑われるような変動は発生していません。