Google AI Overview(AIによる概要)の表示回数と検索順位、クリックはSearch Consoleにどのようにレポートされるのか?

[レベル: 上級]

AI Overview(AI による概要)が、Search Console の検索パフォーマンスレポートでどのようにカウントされ記録されるかを Google は明確にしました。

AI による概要の表示回数・クリック・掲載順位

Search Console の検索パフォーマンスレポートで使用される表示回数と掲載順位、クリック数のデータについて説明するヘルプ記事AI による概要のセクションが追加されています。

AI による概要には概要が表示され、情報を補完するウェブリソースへのリンクが含まれています。

AI による概要

AI による概要には概要が表示され、情報を補完するウェブリソースへのリンクが含まれています。

  • クリック数: AI による概要で外部ページへのリンクをクリックすると、クリック数としてカウントされます。
  • 表示回数 – 標準の表示回数ルールが適用されます。リンクが表示回数としてカウントされるには、スクロールまたは開けば見える状態になっている必要があります。
  • 掲載順位: AI による概要に付与される掲載順位は検索結果内で 1 つのみです。AI による概要内のすべてのリンクに同じ掲載順位が割り当てられるということです。

クリックのカウント方法は問題ないですね。
概要内のリンクがクリック/タップされればクリックとしてカウントされます。

表示回数に関しては、たとえば次の状態ではカウントされないようです。

  • 概要よりも広告が上に掲載されていてスクリーンに表示されなかった(ユーザーが下にスクロールしなかった)※すずき注:この状況ではカウントされるはず
  • 概要を展開しなかったのでリンクが出現しなかった(初期状態で隠れたままだった)

AI による概要内のリンクはどれも同じ掲載順位が割り当てられるとのことです。
概要内の順番は関係ありません。
AI による概要は、検索結果のトップに表示されることが多いので、その場合、概要に含まれるリンクはすべて 1 位として記録されるということになりますかね。

AI Overview のデータは特定できない

さて、このように、AI による概要の表示とクリック、掲載順位は Search Console にレポートされます。
しかしながら問題なのは、AI による概要だけのデータを特定できないことです。
ウェブ検索のデータとして合算して記録されています。

切り分けができないのであれば、分析は簡単ではありません。

AI による概要の一般公開が始まった後に急に数字が伸びたページやクエリが出てきたとしたら、AI による概要の可能性を疑うくらいでしょうか。

AI による概要だけのデータを提供しない理由の 1 つにはプライバシー保護があると聞いています。
AI による概要が出現するクエリは、一般的に長く複雑なクエリが多いです。
個人的な情報を提供することに繋がりかねません。
いわゆる「匿名化されたクエリ」に該当する検索が多いからだと考えられます。

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