[レベル: 上級]
Google 画像検索が、写真の撮影者と著作権の所属先を表示するようになりました。
IPTC メタデータから情報を抽出しています。
写真のライセンス情報を画像ビューアに表示
画像のライセンス情報を画像検索に表示する機能を試験的に提供開始することを Google は 2020 年 2 月にアナウンスしていました。
実際に見られるようになったのはここ最近だと思われます。
画像ビューアで、写真に関する次の項目のライセンス情報を確認できます。
- クリエーター
- クレジット
- 著作権
※クレジットは情報を抽出できないときは表示しない
ライセンス情報を取得できない写真には(こちらが大多数)、「画像は著作権で保護されている場合があります。」と従来どおり表示されるだけです
ライセンス情報を取得できる写真にはクリエーターや著作権を明示します。
IPTC メタデータからライセンス情報を抽出
画像検索に表示するライセンス情報を Google は次の 2 つの手段で取得します。
- 構造化データ
- IPTC メタデータ
この記事で紹介したのは IPTC メタデータから抽出したデータをもとにしたライセンス情報です(構造化データによるライセンス情報表示も提供されているのかどうかは不明)。
「情報は IPTC Photo Metadata から抽出しました。」と、ライセンス情報の下に注釈が書かれています。
IPTC メタデータとは、IPTC (International Press Telecommunications Council) が定めたデジタル画像に含めるメタデータの標準規格です。
画像の説明や撮影者、撮影場所などぞの画像に関する情報を画像自体に埋め込むことができます。
写真そのものに表示されるわけではないので目には見えませんが、画像を処理するソフトウェアやシステムは内部的な情報として取得します。
IPTC メタデータを自動で埋め込むカメラがあるし、IPTC メタデータをあとから追加できるソフトウェアもたくさんあります(カメラメーカーが専用ソフトを無料で提供している場合もあるので調べてみてください)。
ライセンス情報を提示しても盗作を完全に防ぐことはできません。
それでも、撮影者名と著作権があることを明示すれば抑止力は働きそうです。
オリジナルの写真をコンテンツにしている人は、Google 画像検索のライセンス情報表示機能を利用するといいでしょう。
Google 画像検索のための IPTC 構成はこちらのガイドを参照してください。
構造化データでライセンス情報を設定する場合は、Google 検索デベロッパーガイドを参照します。