?srsltidパラメータが付きURLがGoogle検索にインデックスされる、Merchant Centerの自動タグ設定が原因

[レベル: 上級]

?srsltid というパラメータが付いている URL が Google 検索にインデックスされる現象が発生しています。
原因は、Merchant Center の自動タグ設定です。

インデックスされる srsltid パラメータ付き URL

inurl:srsltid -intext:srsltid で検索すると、多くのページがヒットします。
どれも EC サイトのページです。

srsltidパラメータのURLでインデックスされているページ

結果をクリックしてランディングしたページの URL には ?srsltid パラメータが含まれています。

?srsltidパラメータのURL

MC の自動タグ設定が理由、対処は無効にするか rel=”canonical” で正規化

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、この現象について次のように説明しています。

I followed up on this with the team, and here’s roughly what’s happening.

These URL parameters are added for Merchant Center “auto-tagging” (there’s more about it at https://support.google.com/merchants/answer/15191080 ), when a site-owner has activated that feature. They’re used for conversion tracking for merchants. We plan to update the help page as appropriate once this rolls out more.

They’re added in search directly, with unique IDs using the “srsltid” parameter that you mentioned. The URLs are not indexed or crawled like that. It’s not a new setup, we’ve used this for quite some time for example in the shopping tab. We’ve now expanded it to traditional search results.

This doesn’t affect crawling, indexing, or ranking – it’s basically just for analytics for merchants. While not necessary, you can use the link rel=canonical element pointing at the preferred URL for indexing as you normally would. If you don’t want it, you can just turn off the setting (though it seems useful to me!). In Search Console, you mostly see the old usage of the parameter, we try to filter it out for the normal search results.

チームに問い合わせて状況を確認したところ、以下のようなことが起こっています。

これらの URL パラメータは、サイト所有者が Merchant Center の「自動タグ設定」機能を有効にした場合に追加されます(詳細はこちら https://support.google.com/merchants/answer/15191080)。これは、販売事業者向けのコンバージョン トラッキングに使用されます。この機能がさらに展開された段階で、ヘルプページも適宜更新する予定です。

これらのパラメータは、検索結果に直接追加され、「srsltid」パラメータを使用して一意の ID が付与されます。この URL はインデックスされたり、クロールされたりすることはありません。これは新しい仕組みではなく、たとえばショッピングタブなどで以前から使用しています。今回、従来の検索結果にも拡大適用しました。

これはクロールとインデックス、ランキングには影響しません。基本的に販売事業者向けの分析用です。必須ではありませんが、通常どおりインデックスしたい URL を指定する link rel=canonical 要素を使用することができます。この機能が不要であれば、設定をオフにすることも可能です(個人的には便利だと思いますが)。Search Console では、主に以前からのパラメータの使用状況が表示され、通常の検索結果からは除外するようにしています。

簡潔にまとめるとこうなりますかね。

  • srsltid パラメータは、販売事業者向けのコンバージョン トラッキングを可能にするために、Merchant Centerの「自動タグ設定」機能として追加された
  • ショッピングタブなどでは以前から使用されていたが、通常の検索結果にも拡大された
  • このパラメータは、一意の ID とともに検索結果に直接追加されるが、インデックスされたりクロールされたりはしない
  • クロール、インデックス、ランキングには影響しない。主に販売事業者向けの分析を目的としている
  • rel="canonical" で正規化するか、この機能が不要であれば無効にすることもできる(← ジョンのおすすめ)
  • Search Consoleでは、混乱を避けるために、これらのパラメータを除外するようにしている

クロールとインデックス、ランキングには影響しないとのことなので放置しておいても問題はなさそうです。
とはいえ、気持ち良くは感じないかもしれません。
機能が不要であれば MC の自動タグ設定を無効にしましょう。
機能が必要であれば、rel="canonical" で正規化します。

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